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12月02日-04号

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  1. 小山市議会 2015-12-02
    12月02日-04号


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    平成27年 12月定例会(第5回)             平成27年第5回小山市議会定例会議 事 日 程 (第4号)                       平成27年12月2日(水曜日)午前10時00分開議     開  議日程第1 市政一般質問     次会日程の報告     延  会出席議員(28名)    1番   高  橋     栄         2番   渡  邉  一  郎    3番   土  方  美  代         4番   佐  藤  忠  博    5番   渡  辺  一  男         6番   嶋  田  積  男    7番   森  田  晃  吉         8番   苅  部     勉    9番   大  木  英  憲        10番   植  村     一   11番   橋  本  守  行        12番   福  田  幸  平   13番   岡  田     裕        14番   荒  井     覚   15番   篠  﨑  佳  之        16番   小  林  英  恵   18番   安  藤  良  子        19番   大  出  ハ  マ   20番   荒  川  美 代 子        21番   小  川     亘   22番   山 野 井     孝        23番   青  木  美 智 子   24番   関     良  平        25番   石  川  正  雄   26番   塚  原  俊  夫        27番   生  井  貞  夫   29番   角  田  良  博        30番   石  島  政  己欠席議員(1名)   17番   福  田  洋  一本会議に出席した事務局職員   事務局長  小  嶋  久  男        議事課長  渡  辺  敏  夫   庶務係長  高  橋  信  雄        議事調査  新  井  博  之                           係  長   議  事  中  村  俊  也        議  事  篠  崎     武   調 査 係                    調 査 係   議  事  筑  後  昌  英        議  事  伊  藤  貴  章   調 査 係                    調 査 係地方自治法第121条の規定による出席要求によって出席した者の職氏名   市  長  大 久 保  寿  夫        副 市 長  宮  嶋     誠   総合政策  日 向 野  貞  二        総務部長  森  谷  昌  敏   部  長   市民生活  飯  島  和  子        保健福祉  栗  原  千  早   部  長                    部  長   経済部長  安  田  好  利        建設水道  田  村  一  美                           部  長   都市整備  福  田  江 津 丈        秘書広報  篠  田     稔   部  長                    課  長   行政経営  雲  井  富  雄        教 育 長  酒  井  一  行   課  長   教育部長  片  柳  理  光        消 防 長  塚  原  信  明   危  機  小 谷 野  祐  司        選挙管理  鈴  木  昭  宏   管 理 監                    委 員 会                           書 記 長   監査委員  鈴  木  昭  宏        公  平  鈴  木  昭  宏   事務局長                    委 員 会                           書 記 長   農  業  鶴  見  英  生        会  計  荒  川     毅   委 員 会                    管 理 者   事務局長 △議事日程の報告 ◎小嶋久男事務局長 出席議員数及び議事日程を報告いたします。  ただいまの出席議員数は28名であります。  なお、福田洋一議員から欠席する旨届け出がありました。  次に、本日の議事日程を申し上げます。  日程第1 市政一般質問 △開議の宣告 ○関良平議長 皆さん、おはようございます。  これより本日の会議を開きます。                                      (午前10時00分) △一般質問 ○関良平議長 日程第1、市政一般質問を行います。  質問通告者に対し、順次質問を許可いたします。                                                       ◇ 土 方 美 代 議員 ○関良平議長 3番、土方美代議員。                  〔3番 土方美代議員登壇〕 ◆3番(土方美代議員) 議席番号3番、おやま創生会の土方美代でございます。ただいま議長の許可を得ましたので、通告に基づき、会派を代表しまして市政に対する一般質問をさせていただきます。  まず初めに、11月22日にご逝去されました野村広元議員に対し、深い哀悼の意を表しますとともに、ご遺族、ご親族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。  また、さきの関東・東北豪雨におきまして被災された方々に対し、心からお見舞い申し上げます。重ねて、一日も早くもとの生活に戻れますようご祈念申し上げます。  それでは、質問に移ります。1、小山市いじめ防止基本方針について。いじめ防止対策推進法に基づき、小山市におきましても、ことし5月、いじめ防止基本方針が策定されました。その内容からは、いじめを絶対に許さないという強い決意が感じられ、組織編成やいじめの防止、発見、対処等、大人の立場から大人の責任として対処すべき事柄が列挙されていました。また、教育の側からも、道徳教育の充実が図られ、環境と体制は整いつつありますが、学校生活の中で主役は子供たちです。いじめ問題を考えたときに、当事者は子供たち自身です。大人は環境と体制しか整えられません。どんなに道徳の教科書を読ませても、子供たちの紛争解決能力なしには問題解決は図られないのです。この実際に問題が起こってしまったとき、それを解決する手段、手法として最近注目を集めているのが「ピア・メディエーション」というプログラムです。ピア・メディエーションとは、子供同士による調停を意味し、子供同士のトラブル、問題に対し、親や教師が仲裁に入ることなく、和解案を提示するのでもなく、話し合いにより子供同士で解決を図ろうとするプログラムです。実際の教育では、お友達をたたいてしまった事件とか、仲間外れをしてしまった事件などとお題を決め、ロールプレーを中心に子供たちに模擬調停を開かせ、子供同士でどうすればけんかをしないで済んだのか、これから仲直りするためにはどうすればいいのかを考えさせ、納得がいくまで話し合うトレーニングです。このピア・メディエーションは、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど積極的に学校教育に導入されています。日本においても、大津市の事件を受けて導入しているところが多くあります。  また、最近の傾向として、いじめの原因の一つにコミュニケーション能力の低下が挙げられています。メール、ライン、フェイスブックとみんな携帯片手にピコピコ、ピコピコ、電車の中でも食事中でも、お友達が目の前にいてもやっています。それでは活字が伝える情報量のみで、言葉の真意や相手の思いが酌み取れません。生きていく上で一番大切なのはコミュニケーション能力です。それらをトレーニングするアサーティブコミュニケーションというプログラムも話題になっています。いじめに対する罰則規定や学校現場への警察の介入などの動きもありますが、まずは子供が本来持っている人間力を育て、いじめが起きにくく、深刻化しにくい学校づくりに努めるべきだと思います。  質問です。このような新しいプログラム、子供たちのためによいと思われるものはどんどん導入すべきと考えますが、小山市としてのお考えをお聞かせください。 ○関良平議長 答弁、大久保市長。                  〔大久保寿夫市長登壇〕 ◎大久保寿夫市長 皆さん、おはようございます。ただいまのご質問にお答え申し上げます。  いじめの未然防止につきましては、各校が策定いたしました、いじめ防止基本方針並びにいじめ防止対策アクションプランに基づき取り組んでおります。具体的には、道徳教育や特別活動などを通じ、いじめをしない、許さない、温かな集団づくりに努めております。道徳教育では、道徳の時間を核として学校の教育活動全体を通じて、思いやりの心や命の大切さなどを体験活動等に基づきながら学んでおります。平成30年度から全面実施となります特別の教科、道徳では、考える、議論する道徳の授業の導入も求められており、本市におきましてもそうした手法を道徳教育拠点校等の実践等を通じ、広めてまいります。  また、特別活動では、平成24年度より文部科学省教科調査官の杉田洋先生をお招きし、旭小学校での学級活動の公開授業等を通じ、日常生活の中での諸問題の解決の仕方として、みんなもよくて自分もよい方法はないかと折り合いをつけながら、集団決定するスキルを学ばせる授業を積み重ね、市内全小中学校への普及を図っております。  また、本市では、平成24年度より、楽しい学校生活を送るためのアンケート、通称「QU検査」を全校実施し、その結果に基づき、個人や集団の状態に応じた支援、指導を行っております。その際に、対人関係を円滑にするため、ソーシャルスキルトレーニングを校内研修に位置づけ、どうすれば自分の気持ちをうまく伝えられるかなどのスキルを児童生徒が身につけられるよう実践している学校もあります。  議員ご提案のピア・メディエーションは、いじめの未然防止を図る上においても一定の効果があると言われており、本市が取り組んでいる道徳教育や特別活動等の方向性とも合致するものであります。教育委員会といたしましても、いじめの未然防止のための一つの方法として、今後ピア・メディエーションについて調査研究を行い、その効果等について各学校に紹介してまいります。  以上、よろしくお願いします。 ○関良平議長 3番、土方議員。                  〔3番 土方美代議員登壇〕 ◆3番(土方美代議員) ありがとうございます。より多くの教育の場にご紹介いただければ幸いです。  また、いじめ問題への他の自治体の動向を見ますと、法教育事業を導入、実施しているところが多く見受けられます。埼玉、岩手、宮城など先進地にお話を聞くと、小学生のころから社会秩序の根幹をなす公の大切さを学び、いじめは人権問題だと認識させることの大切さなど、子供たちにとってもさまざまな効果があらわれていると伺っております。小山市としても、今後導入に向けて検討されてはいかがでしょうか、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、酒井教育長。 ◎酒井一行教育長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  議員ご提案の法教育でございますけれども、発達段階に応じまして丁寧に小学校の低学年の段階から適切な指導をしていくことが有意義と考えております。先ほど市長のほうから答弁ございましたように、先進地に学びながら、今後小山市においてどのようにあればよいかということについて検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○関良平議長 3番、土方議員。                  〔3番 土方美代議員登壇〕 ◆3番(土方美代議員) ありがとうございます。現代の教育現場、子供の貧困問題等、さまざまな課題が山積しておりますが、物理的な問題は1つずつ解決していくしかありません。目に見えない心の教育は、人としてどうあるべきか。この人としてを問う、人の根幹にかかわる教育です。ぜひとも子供たちにとってよりよい環境の整備をお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。2、小山市児童虐待・DV対策基本計画について。まず初めに、DV相談の現場の実情を知っていただきたいのですが、DVや離婚の相談を受けたときにはまず、「離婚の相談ですか」、「今ご主人の暴力とか命の危険を感じませんか」と尋ねます。もしイエスなら、すぐに女性センターと連携して、シェルターに保護していただく手続をし、その間に警察への被害届、接近禁止命令の発動、住民票のブロック、保険証の再発行、その後どこに住むのか、仕事はどうするのか、職業訓練や生活保護の手続をとります。まずは、命を守ることが先決です。手続はマニュアルをつくれば誰でも対処できますが、一番難しいのが相談業務です。DV被害者は、長年の生活の中で洗脳されていることがほとんどです。自分が悪いから殴られる、自分が至らないから罵倒される、あの人は悪くない、自分が全て悪いのだと。これがDVの怖いところです。DVを受けている人に限って、これは絶対にDVではないと言い切ります。相手をかばいます。そして、このような心理状態は、暴力に限らず、精神的、経済的な制裁によっても引き起こされます。毎日毎日人格を否定され、存在を否定され、あわせて生活費も入れてもらえず、着のみ着のまま追い出される。途方に暮れ、やむなく自殺を選ぶ方もいらっしゃいます。  ここで問題が1つ、現実に暴力を受けている人は、県のパルティや警察で一時保護をしていただけますが、言葉の暴力やお金を渡さないという経済的暴力では、たとえ裸一貫で追い出されても保護してくれる場所がありません。泊まる場所も食べる物を買うお金もなく、頼れる身内もいない人はどうすればいいのでしょうか。やっとの思いで配暴センターや役所に相談に行き、今後の安定を図るために生活保護の手続をとる、障害年金の支給手続をとる。どちらにしても申し立てから決定の通知が来るまでのタイムラグ、処理期間ですね、これが大体1カ月から3カ月間、この間はどこでどうやって生きていけばいいのでしょうか。小山市DV対策基本計画の目的は、未然防止から自立までの切れ目のない支援をうたっていますが、このような制度と制度のはざまに落ちてしまった人を救済するセーフティーネットが張られて初めて切れ目のない支援だと思うのですが、小山市はどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、栗原保健福祉部長。                  〔栗原千早保健福祉部長登壇〕 ◎栗原千早保健福祉部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  DV被害を受けられた方の新たな生活が安定するまでの支援につきましては、県の保護施設や警察、生活保護担当課と連携を図りながら対応しております。特にDV被害者が身の危険を感じている場合は、速やかな安全確保が必要なため、県男女共同参画センターに依頼し、その決定により県の一時保護所や民間が運営するシェルターに入所しております。しかし、入所要件に合わず、シェルターに入れない場合、他の制度を利用する場合は、手続に一定の期間を要することがございます。その場合、社会福祉協議会と連携し、生活一時資金の貸し付けやフードバンクの利用等を行っております。また、一時保護が決定されるまでの数日、所持金を持たないDV被害者が、市が協定を結んでいる宿泊施設を利用できる小山市虐待被害者等緊急時安全確保事業を実施しています。今後制度利用までの支援として、加害者からの追跡がない場合においては、利用日数の延長等ができるよう検討してまいります。市が運営するシェルターの設置につきましては、被害者の安全、安心が確保できるように慎重に進めることが必要だと考えますので、民間委託等、先進地の情報を収集いたしまして、研究をしてまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 3番、土方議員。                  〔3番 土方美代議員登壇
    ◆3番(土方美代議員) ありがとうございます。各種申請手続から決定の間、生活一時金、2万円だと思うのですが、の貸し付けやフードバンクの利用、旅館組合との協定では一時保護、こちら1日から2日程度の制度があるとのことですが、申請中の処理期間は3カ月間、全然補えていない現状です。また、各制度には申請要件というものがあります。連携している既存の団体にも利用要件があります。それらの要件に見合わなかったもの、ひっかからなかった人の最後の頼みとなるのが行政であるべきと考えます。このような問題点を改善するためにも、要件の緩和、ある程度現場の窓口に裁量権を与えること、これらをあわせて自前のシェルターを創設すべきと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○関良平議長 答弁、栗原保健福祉部長。 ◎栗原千早保健福祉部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  DVの実態はさまざまでございまして、現行制度では対応の難しい事例もございますが、制度の要件に合わず、支援が途切れてしまうということが起こらないよう、切れ目のない支援が必要と考えております。県の一時保護所の要件に合わない方のために、市町村がシェルターを設置する例は非常に少ないのですが、他県の例では、市が民間に委託し、設置したものの、さまざまな事情から利用条件が県の施設の利用条件よりも厳しくなってしまったということも伺っております。非常に難しい問題だというふうに考えております。小山市では、DVの撲滅を目指しまして、DV対策基本計画を策定し、配偶者暴力相談支援センターを設置するなど、DVの未然防止から自立までの切れ目のない総合的な支援を目指しておりまして、引き続き先進事例などを参考に、制度の要件緩和、どのようなはざまの支援ができるのか、調査研究をしてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○関良平議長 3番、土方議員。                  〔3番 土方美代議員登壇〕 ◆3番(土方美代議員) 大変難しい問題だということは十分承知しました。ただ、人生がやり直せるのは、生きているからこそやり直しがきくのであって、亡くなってしまっては命のやり直しはできません。どうか現場に合った制度の構築を強く要望いたします。  それでは、次の質問に移ります。3、クレーム・苦情処理について。住民のニーズの多様化が進む中、地域で生じる利害関係者間の紛争もふくそう化しています。こうした紛争を従来同様に地方自治体が仲介、調整あるいは訴訟で対応するだけでは、地方自治体の負担は大きく、対立の深刻化などから、地域の安定性を維持することにも困難性が伴います。そこで、裁判外で解決するADRを導入するところがふえ、新たな公共の一つと位置づけられています。ADRというと、専門用語のようで難しく聞こえますが、日本語にすると、裁判外紛争解決機関、もっと簡単にイメージしやすく言うと、デパートなどの各種民間企業では、クレームとか苦情対策室など等を設けて、裁判にならないように納得がいくまで話し合いましょうという部署が設けられています。これらを行政の中にもつくってはいかがですかというお話です。よく窓口で、市民の方々が声を張り上げられている姿を目にします。しかし、個々の案件を個々の部署が受け、対応するには限界があります。通常業務にも支障を来します。また、十分な説明が受けられず、納得できないままお帰りになられる方もいらっしゃいます。これでは行政に対する不信感が募り、市民とともに築くまちづくりは実現できません。また、現実問題、裁判は時間とお金がかかります。これは双方にとっても不利益でしかありません。  質問です。現在クレームの総合窓口はありません。1つの問題をとっても複数の部署がかかわります。市民の不満や苦情の窓口を一本化し、たらい回しに遭うことのないようしっかりと受けとめる専門部署の創設が必要不可欠と思われますが、小山市としてのお考えをお伺いいたします。 ○関良平議長 答弁、森谷総務部長。                  〔森谷昌敏総務部長登壇〕 ◎森谷昌敏総務部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  小山市では、職員研修所が、職員の窓口での接遇やクレーム対応の向上のために新人職員のマナー研修、それと採用年数ごとの各種接遇研修、管理監督者のCSリーダー研修などを実施するとともに、2年に1回、市職員接遇応対に関する市民アンケートを実施いたしまして、窓口、電話応対の評価を確認しております。直近の平成25年度のアンケート結果では、「年々よくなっている」という評価をいただいております。また、市長へのメールなどでもクレーム、苦情、意見、要望をいただきまして、受けた各課が早急な対応をしております。あわせまして、生活安心課では、行政相談員が行政への苦情や意見、要望を受け、その解決や実現を図る行政相談窓口を毎月2回開設しております。平成26年度は、36件の相談件数がありました。このような対応をしておりますが、今後、議員がおっしゃいましたご提案のクレーム・苦情処理の専門部署創設につきまして、他市での先行事例を調査研究してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 3番、土方議員。                  〔3番 土方美代議員登壇〕 ◆3番(土方美代議員) ありがとうございます。専用窓口の設置、ADR導入の必要性ですが、苦情の大半は、行政の決定や対応に納得できないからです。例えば、市民から、「うちの山にごみが捨てられている。不法投棄だから何とかしてほしい」と相談すると、「それは地権者さんで処分してください」と回答。私もルールはわかっていますが、これでは市民は納得できません。何で処分できないのか、これから先、不法投棄を減らすためには何ができるのか、丁寧な説明と今後の対策など納得がいくまで話し合う。信頼関係の構築とは、話し合いの延長線上に築かれていくのです。これらをしゃくし定規に「規則ですから」と門前払いしては、余計怒りが増し、行政に対する不信感が募ります。法治国家である以上、規則は大切です。十分理解しております。ですが、人は物理的な問題解決が図られても、心がおざなりにされたらば、納得できません。ADR導入の一番の目的は、一方的な説明を受けるだけでなく、市民側も何がどのように納得できないのかをしっかり行政に伝える。これらの相談約定は、今後のよりよい市政運営に当たって大きなヒント、財産にもなります。  そこで、再質問です。ただいまご答弁にありましたように、他市の先行事例を研究調査して、設置について検討していただけるとのことですが、おおむねどれぐらいの期間を想定しているのでしょうか、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、森谷総務部長。 ◎森谷昌敏総務部長 ただいまの再質問にお答えを申し上げます。  検討の期間でございますが、先ほど申しましたように、先行事例の調査研究をするとともに、市役所の各窓口におけるクレームとか苦情処理の状況などを把握いたしまして、おおむね1年程度ということで検討してまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 3番、土方議員。                  〔3番 土方美代議員登壇〕 ◆3番(土方美代議員) ありがとうございます。ぜひとも総務省の提唱している対話促進型調停を参考にしていただきたく、今後の対応を期待しております。  それでは、次の質問に移ります。4、小山市地域防災計画について。私たちは、防災に関してどのように準備しているのでしょうか。防災マニュアルをつくる。防災グッズを用意する。避難訓練をする。指揮系統を整え、連絡網を確認する。これらのことに対し、宮城県の被災者の方々にお話を聞いたところ、どれもすばらしいことですが、全て自分たちが無事であることが前提につくられていますね。もし指揮系統のトップや、ここにいる皆さんの半分が被災者だったら、そのマニュアルは機能しますか。連絡網をつくっても電話がつながらない。防災グッズを買っていても押し入れや物置にしまっていて、崩れて取り出せない。避難場所が喪失したり壊滅的被害が出ていたとき、第2、第3の候補地は。震災とは絶えず想定外のことだらけです。だから、平時のときにつくったマニュアルは半分しか役に立ちません。正直何も言葉がありませんでした。確かに自分たちが無事で、連絡がとれることが前提で、避難場所まで道路がつながっていると信じて疑わずに読んでいるからです。重ねてこうも言われました。どんなにすばらしい防災マニュアルをつくっても、あなたは全てを読み、頭に入っていますか。何百ページにも及ぶ分厚い規定書をつくっても、書庫に眠らせていては意味がないのです。震災が起こってからそれらを読むことは不可能だからです。一番大切なのは、平時のときから仲間やご近所とちゃんとコミュニケーションをとって生活をしてきたかどうか。震災が起こったからきずなが生まれるのではなく、震災前から信頼関係が構築されていたから問題に対処し、乗り越えられるのですと。言葉が重く突き刺さりました。  さて、我が小山市ですが、完璧に近い、ありとあらゆることが網羅された小山市地域防災計画があります。何とこちら656ページ、広辞苑並みの厚さの規定集なのです。持ち運ぶのも容易でない。正直見ただけで満足してしまって、全部読むのは骨が折れました。先ほどお話ししたとおり、つくっただけで読んでいただけなければ意味がないと思うのです。  質問です。せめて家庭ごみ収集カレンダーぐらいの紙ぺら1枚の簡単な、玄関のドアや冷蔵庫に張れる程度の簡易の防災マニュアルはつくれないのか、ご質問します。 ○関良平議長 答弁、小谷野危機管理監。                  〔小谷野祐司危機管理監登壇〕 ◎小谷野祐司危機管理監 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  自宅が被災し、暮らせなくなった場合に備えて、家庭における避難の決め事を確認し合うことは大変重要なことでございます。小山市では、家庭における防災プランとして、壁や冷蔵庫に貼付できる大きさの小山市家族防災プランの作成を計画しております。内容としましては、家族が日中過ごす場所である学校や仕事場の連絡先、避難するときの近くの避難所、長期避難になるときの親戚や友人宅の連絡先、地震などで火災が発生したとき、自宅にはどんな危険があるのかなど、家族で話し合った決め事を防災プランのシートに記入し、日ごろから目につく場所に貼付して活用していただくことを考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 3番、土方議員。                  〔3番 土方美代議員登壇〕 ◆3番(土方美代議員) ありがとうございます。作成していただけるということで感謝しております。今回の災害を通して気づいたことは、子供だけに限らず、大人でも有事のときにはパニックになるということ。どんなに冷静を装っても、当たり前に覚えている110番と119番すら間違うときがあります。だからこそ防災マニュアルは、子供が読んでもわかるくらいわかりやすく、大きな字で、一目でぱっと入ってくるようなものでなくてはなりません。防災計画を見ますと、避難場所は○○公園とか、市道何号線沿いとか書かれていますが、正直市道何号線と言われてもわかりません。公園も公園名を書かれていてもわからないときがあります。ですが、家族の中での家族にしかわからない呼び方、通称名があるはずなのです。モグラ山とか、お化け沼とか。今回提案した紙ぺら1枚の防災マニュアルは、人にわからなくても家族だけわかるものならばいいのです。穴埋め式で、空欄を埋めれば、それぞれオリジナルのご家庭の防災マニュアルになるように、家族で日ごろから話し合い、もし連絡がとれなかったときの第一待ち合わせ場所はどこにするのかとか、避難するときに必ず持っていかなくてはいけないもの、例えば持病のお薬ですとか入れ歯ですとか眼鏡ですとか、もう最低限の、でも絶対に必要なもの、かわりがきかないものですね、それだけ書き込めるようなものでも構わないと思っています。ぜひともわかりやすい、どこにでも張れる程度の防災マニュアルにしていただけたらば幸いです。よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。5、特別支援教育における現状と課題について。特別支援学級とは、比較的軽度な障がいを持ったお子さんが、ほかの生徒と一緒に学びながら成長するための制度です。平成26年5月の調査では、全国で在籍児童生徒数18万7,000人、内訳として知的障がい者、約9万5,000人、自閉症、情緒障がい約8万1,500人、肢体不自由、弱視、病弱、難聴、言語障がい1万500人と、毎年約1万人超えずつ増加傾向が見られます。それに伴い、特別支援学級数も5万2,000学級と前年に比べ5%ふえ、単純平均在籍者数は3.6人となります。また、通級による指導を受けている児童も8万3,750人と毎年五、六千人ずつ増加傾向にあります。特に、ADHDやアスペルガー症候群などの児童生徒が目立つ傾向となっております。ADHDは、別名注意欠陥多動性障がいとも呼ばれ、特徴として集中力がない、気が散りやすい、じっとしていられない、落ちつきがない、順番を待てない、考える前に実行してしまうなど、感情や行動を自分自身で上手にコントロールすることが困難な障がいです。一方、アスペルガー症候群とは、知的障がいを伴わない自閉症のことであり、特徴として、相手の感情や雰囲気を察することが難しく、人や社会とのコミュニケーションに支障を来しやすい障がいと言われています。このように年々増加傾向にある障がい児に対し、一緒に学ぶ場をつくっただけで、それに伴う人員の拡充まで至っておりません。現場の教員も授業の進行を健常児に合わせるべきか障がい児に合わせるべきか悩んでおります。一人一人の個性を認め、尊重するとは、どちらの権利も守られねばなりません。  そこで、質問です。特別支援学校教諭免許状保有者数についてお尋ねします。あわせて、常勤の担任数について5年以上の経験者の数をお聞きしたかったのですが、障がいの認定をとっている子もいれば、いない子もいるというので、一言で数字にあらわすことは難しいと思いますので、せめて小中学校の学級数と特別支援教育サポーターの配置状況と、県からの小中学校非常勤講師配置事業の特別支援枠数についてお尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、酒井教育長。                  〔酒井一行教育長登壇〕 ◎酒井一行教育長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  特別支援教育の充実につきましては、小山市学校教育の重点施策の一つに掲げ、一人一人の状況に応じた指導、支援に努めているところでございます。現在市内において、特別支援学校教諭等免許状を保有している教員は46名でございます。また、小中学校の学級数は、通常学級が469学級、特別支援学級が78学級の合計547学級でございます。今年度、県の小中学校非常勤講師配置事業の特別支援枠としまして、本市には8名の非常勤講師が配置されるとともに、小山市といたしましても、特別支援教育サポーター39名を配置しているところでございます。現在通常学級にも個別の支援を必要とする児童生徒が各学級に在籍しておりますが、担任が中心となって対応している現状でございます。一方、特別支援学級に在籍する児童につきましては、年々障がいの重度化、重複化、衝動性、多動性の傾向が強まっており、個別の対応がますます必要となってきているところでございます。  こうした状況を踏まえまして、教育委員会としましては、特別支援教育サポーターの増員を検討するとともに、引き続き県教育委員会に対しまして、非常勤講師のさらなる追加配置と特別支援学級の1学級当たりの学級編制基準8名から6名ということでお願いしているわけでございますけれども、これらについても強く要望をしてまいりたいと考えております。今後も特別支援学級はもちろん、通常学級に在籍をする児童生徒への適切な支援や交流学習の推進に努めてまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 3番、土方議員。                  〔3番 土方美代議員登壇〕 ◆3番(土方美代議員) ありがとうございます。小山市内の小中学校の学級数が469学級、特別支援学級も78学級、なのに免許を持っている先生は46人、また特別支援サポーターも39名しかいない。単純に計算して全然足りていませんよね。特別支援学級が78学級なら最低でも免許を持った先生は78人は欲しいですし、通常学級にも通級という形で通っている児童がいる以上、全校1学年に最低1人ぐらいはサポーターを配置するべきではないでしょうか。これはしっかりと予算をとってでも、サポーターの増員が急務と思われますが、いかがでしょうか。  また、小中学校への専門性の高い教員の配置人員の増員等、県へも要望していると伺っておりますが、小中学校38校に対し、県の小中学校非常勤講師配置事業の特別支援枠は、ことし8名とのこと、これでは全然対応が間に合わないと思われます。今後の見通しについてお尋ねします。また、一人一人のニーズに応じた教育の充実を確保するためには、人員補強と同時に通級に対する健常児童の保護者への理解も深めていかなくてはなりません。学校案内や説明会等、個別案件ではなく、全体に説明するべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○関良平議長 答弁、酒井教育長。 ◎酒井一行教育長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  まず、現在の特別支援教育に係る非常勤講師の配置人数でございますけれども、各学校から要望が出されるものに対しまして、必ずしも十分に充足しているという状態ではございませんので、不足しているというふうな認識を持っております。つきましては、今後増員に向けて前向きに検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。  また、2点目の県への要望でございますけれども、来年度の配置につきましては、まだ県のほうでも予算計上の段階でございますので、まだ見通しは立ってございません。ただ、今後のスケジュールでございますけれども、市長ともども県の教育委員会に対しまして、非常勤講師の増員あるいはご指摘のございました免許状を有する教員であるとか、あるいは専門性の高い教員の配置につきまして、小山市への増員について要望をしてまいります。  また、あわせまして、県の採用段階、新採教員の採用段階でございますけれども、この段階から免許状を有する教員の増員であるとか、あるいは研修、大学院に行ったり大学に行ったり、さらには特別支援学校のほうに派遣をして、研修できる人員増についても要望してまいりたいと考えております。  3つ目の特別支援学級の児童生徒の通常学級への通級につきましては、通常学級の児童生徒に対してはもちろんでございますけれども、保護者の皆様に対しましても、PTAで組織をしております手をつなぐ親の会、これは特別支援の必要のあるお子さんたちを中心にして、保護者の皆様で手を組んで指導していただきたい、応援をしていただきたいという会でございますけれども、PTA総会などと同時に開催される場合がございますので、このような機会あるいは学年として懇談会などが催される機会、このような機会に周知をするとともに、学校だより等を通しまして、一般の保護者の皆様にも、これまで以上にご理解をいただけますよう周知徹底をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。  以上でございます。 ○関良平議長 3番、土方議員。                  〔3番 土方美代議員登壇〕 ◆3番(土方美代議員) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いいたします。いろいろな環境づくりの第一歩は、適正な人材の配置とそれに伴う予算です。必要な場所に必要な分だけしっかりと予算をとり、特別支援サポーターの増員等強く要望いたします。  以上をもって質問を終わります。ありがとうございました。 ○関良平議長 以上で、3番、土方美代議員の一般質問を終わります。  この際、暫時休憩いたします。                                      (午前10時44分) ○関良平議長 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午前10時59分)                                                       ◇ 渡 邉 一 郎 議員 ○関良平議長 引き続き一般質問を行います。  2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) 議席番号2番、渡邉一郎でございます。ただいま議長の許可をいただきましたので、自民未来塾を代表しまして市政一般質問をさせていただきます。  初めに、さきの関東・東北豪雨による被害に遭われた多くの市民の皆様方に対し、心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早くもとの生活に戻れますよう心からお祈りを申し上げる次第でございます。  また、11月22日に亡くなりました地元の先輩議員でございます野村議員に対し、地元の議員として心から哀悼の意を表したいと思います。  それでは、質問に入らせていただきます。まず初めに、人口減少対策についての①、人口ビジョン及び創生総合戦略の概要について質問させていただきます。既にこの質問につきましては、多くの議員のほうから質問が出ていますが、私の視点から質問させていただきますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。皆様方もご承知のとおり、今の日本は急速な高齢化や少子化により人口が減少し、2008年の1億2,808万人をピークに減り続けております。このままの状態が続きますと、2060年には8,674万人になるとの推計も出されております。しかも地方の未来を見通すことも難しくなり、全国の半数近くの自治体の存続さえ危ぶまれるとのショッキングな話も出ております。人口の減少は、将来の年金、医療、介護などの社会保障を初め、さまざまなことで大きな問題が生じてまいります。  そこで、国では、50年後の人口が1億人を維持するため、地方創生の名を掲げ、人口減少対策に乗り出してまいりました。市もこのたび地方創生を推進するに当たり、国の長期ビジョン及び県の人口ビジョンと連動した、本市の目指すべき人口ビジョンを示しましたが、これによりますと2060年、平成72年の人口を15万1,000人を確保するといたしましたが、その根拠及び考え方をお伺いいたします。  また、人口減少に歯どめをかけるべく、小山市まち・ひと・しごと創生総合戦略も作成しましたが、私はさきの6月議会におきまして、作成に当たり、ぜひ小山市の特徴を盛り込み、他の市町に負けないような戦略をつくってほしいと要望しておりました。そのことを含めまして、創生総合戦略の概要についてもあわせてお伺いいたします。よろしくお願い申し上げます。 ○関良平議長 答弁、大久保市長。                  〔大久保寿夫市長登壇〕 ◎大久保寿夫市長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  日本創成会議が発表いたしました本市の人口減少率は、県内最低の唯一の20%台でありましたが、人口減少対策に何も手を打たず、ただ手をこまねいておりますと、2060年(平成72年)には12万7,000人まで減少すると推計されていることから、小山市人口ビジョンでは、この人口減少を克服すべく、転出の抑制と転入の促進による社会増、そして自然減を自然増に転換させる出生数の増加を課題として整理いたしました。具体的には、第1に、現状において唯一転出超過となっております15歳から24歳の若年女性の転出を半減させること、第2に、25歳から44歳の子育て世代の転入を改善すること、そして第3に、合計特殊出生率を向上させるという3つを設定し、小山市の将来人口の推計を行いました。その結果、目標年次であります2060年(平成72年)における小山市の人口を15万1,000人と見込んだものであります。  次に、小山市まち・ひと・しごと創生総合戦略に記載しました小山市ならではの取り組みでありますが、1つ目の基本目標であります「産業の振興による新たな雇用の創出」においては、圏央道の全線開通を見据え、利便性が格段に向上する新4号国道沿線の新規工業団地の開発による企業の誘致、地元企業の育成振興、農工商連携による産業の創出、農業の6次産業化、農畜産物の輸出拡大、桑の実プロジェクト等のおやまブランドの創生、発信等。2つ目の基本目標であります「新しい人の流れの創出」では、小山市のすぐれた地域資源であります渡良瀬遊水地において、直売所、加工所、農村食堂、宿泊施設等の整備による観光地化を進め、交流人口の拡大に努めるとともに、良好な産業・都市・教育基盤の整備、子育て支援の充実等により、移住・定住の受け皿となる環境の整備など。3つ目の基本目標である「結婚・出産・子育ての希望の実現」では、出会いの場の創出、子育ての経済的支援、保育、子育て環境の充実、小中一貫校や英語教育によるまちづくり、特色ある学校教育、教育基盤の充実、女性の活躍できる社会づくりなど。4つ目の基本目標であります「持続可能な地域づくり」では、小山駅周辺部のコンパクトシティのまちづくり、新市民病院を核とする粟宮新都心整備等の良好な居住環境の創出、健康・医療・介護の充実、安全・安心で災害に強いまちづくり、小山地区定住自立圏構想の推進などであります。  以上、よろしくお願いします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) 市長の答弁大変ありがとうございました。再質問をさせていただきます。  この戦略につきましては、平成27年度から31年度までの5カ年計画であります。取り組む内容としまして、先ほど市長の答弁にありましたように、1つ目に産業の振興による新たな雇用の創出、2つ目が新しい人の流れの創出、3つ目が結婚・出産・子育ての希望の実現、4つ目が持続可能な地域づくりの4つの基本目標と、おのおのの数値目標が掲げられた戦略になっております。私が6月に質問しましたように、数々の小山市の特徴を生かした事業が盛り込まれておりましたので、その内容を見まして安心したところでございます。この事業の詳細につきましては、さきの山野井議員からも質問ございましたので、あえて質問はいたしませんが、今後の事業に対しては、目標達成のため、引き続きご努力をお願いしたいと思います。  また、既にこの事業は26年度の国の補正予算、地域住民生活等緊急支援交付金を受け、地域消費の喚起ということで、開運小山市共通商品券と子育て応援商品券の発行が行われているところでもあります。この商品券発行状況につきましては、この後でご質問をしたいと思います。  なお、このたびの全国のモデルとなる地方創生関連事業に取り組む自治体向けの交付金の配分がございまして、県内では5市町7事業が選ばれました。そのうち、何と小山市は2つの事業が選ばれました。採択されましたのは渡良瀬遊水地の地域資源活用785万円及び結城紬の情報発信としての4,000万円のようでございます。さきの市長の市政一般報告でご説明がございましたが、もう少し詳しくその事業内容についてお伺いをしたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。 ◎安田好利経済部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  11月10日付で決定交付となりました国の地方創生先行型の交付金の先駆的事業分につきましては、先ほど議員の質問にございましたように、渡良瀬遊水地地域資源活用事業と本場結城紬情報発信事業の2事業でございます。まず、渡良瀬遊水地地域資源活用事業では、ふゆみずたんぼ米、ホンモロコ等の販路の拡大、開拓事業につきまして、ふゆみずたんぼ米及びホンモロコを活用しましたふゆみずたんぼ米、「この酒小山のラムサールふゆみずたんぼ米」、ホンモロコの煮つけの商品等を中心に首都圏で販売業者向けにPRや取引促進を行うイベントを開催する予定でございます。具体的には、飲食店や販売業者など15社程度を募集いたしまして、イベント開催時に商談ブースを設置しまして、事業者と販売業者等と商談を行いまして、今後の生産拡大、販路拡大を推進するものでございます。  次に、本場結城紬情報発信事業につきましては、ユネスコ無形文化遺産、本場結城紬を貴重な地域資源といたしまして、その情報発信を行う拠点施設を駅前のロブレ内に整備しまして、アクセスのよさを利用した誘客、交流人口の増加を図ろうするものでございます。具体的には、第1のハード事業といたしまして、オープンファクトリー型の施設、本場結城紬の生産工場を常時見学していただくとともに、施設内で本場結城紬の着心地の体験や本場結城紬の原料となります繭やつむぎ等を使った小物の製作等のワークショップを行える体験型の施設の整備を行うことと、第2としまして、施設内で販売します本場結城紬の小物や結城紬に関連した菓子類等のお土産品の開発並びに製作、実演等の絹や展示のための本場結城紬等の備品の購入などを行う予定でございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁大変ありがとうございました。特に結城紬につきましては、現在最盛期の20分の1ぐらいまでに生産反数が減少しておるところでございます。また、ユネスコ無形文化遺産登録5年を迎えまして、つむぎ織り師の育成、また着物の日などを制定しまして、関係各位のご努力をしている中でございますので、このように情報発信、施設整備が行われることにより、さらに伝統、技術の復興、振興につながるものと期待をしているところでございます。なお、今後につきましても、こちらの地方創生のメニューにつきましては、国からさまざまな補助メニューが提示されてくるかと思いますので、積極的に手を挙げ、目的達成に向けて事業推進が図れますよう要望したいと思います。  それでは、次の質問に入ります。次に、人口減少対策についての②、幼児教育の無償化についてご質問をさせていただきます。これは、幼稚園や認定こども園、保育所などの保育料を無償化にする制度でございます。現在の小山市における幼稚園、認定こども園、保育所の保育料について、どのぐらいの金額に設定となっているのか、お伺いいたしたいと思います。 ○関良平議長 答弁、栗原保健福祉部長。                  〔栗原千早保健福祉部長登壇〕 ◎栗原千早保健福祉部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  ことし4月にスタートしました子ども・子育て支援新制度において、認定こども園や新制度に移行した幼稚園等の保育料基準額が国から示され、それをもとに各自治体で保育料を定めることとなりました。小山市におきましては、昨年度末に子ども・子育て会議等で皆様のご意見をいただきながら、従来の保育料を上回らずに、保護者負担の軽減を図れるよう、国の基準額を大幅に下回る保育料を条例で定めたところでございます。具体的には、保護者の所得に応じた負担を原則とし、3歳から5歳の幼稚園に通う教育認定の場合、月額1万3,000円もしくは1万8,000円の方が多く、上限は月額2万1,000円となっております。また、主に保育園に通う保育認定のゼロ歳から2歳の保育料は、月額3万3,000円もしくは4万円の方が多く、上限は4万9,000円で、3歳児は月額3万円もしくは3万3,000円の方が多く、上限は3万5,000円となっており、4歳から5歳児は月額2万8,000円もしくは3万1,000円の方が多く、上限は3万2,000円となっているところです。この保育料をご兄弟で在園している場合、軽減措置がないと月々7万円以上必要となることから、保護者の経済的負担を軽減するため、同時に2人在園している場合は、下のお子さんの保育料を半額に、同時に3人在園している場合は、一番下のお子さんを無料にして、2番目のお子さんを半額にしているところでございます。このほか従来どおりの幼稚園は、各園で定められた保育料を支払っていただき、後から保護者の所得に応じて幼稚園就園奨励金が交付されるため、実質的な応能負担となっているところでございます。  現在小山市内の多くの幼稚園の保育料は、月額2万円から2万3,000円の間で定められており、就園奨励金を月額に換算すると約5,000円となることが多いことから、実質の保育料は月額約1万5,000円から1万8,000円となり、新制度に移行した幼稚園との差はございません。また、同時在園の場合でも、新制度の教育認定の方と変わらないよう就園奨励金が交付されている状況でございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。  国でも、子供は日本の将来を担う国の宝であり、幼児期の教育は生涯にわたる人間、人格形成の基礎をつくる大切なもので、国が質の高い幼児教育を保障することは重要であるとの考え方から、幼児教育を段階的に無償化する制度に向けての議論が進められているところでございます。栃木県でも、2015年度の政策懇談会の中で、現制度を引き上げる方針が示された報道があったようですが、小山市における平成28年度の取り組み方についてお伺いをいたします。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 答弁、栗原保健福祉部長。 ◎栗原千早保健福祉部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  平成25年に国におきまして幼児教育の無償化について検討されておりましたが、その後、消費税増税の見送り等もございまして、現在まで無償化に関する進展はないところでございます。そんな中、栃木県におきまして、来年度から第3子以降保育料免除事業として、現行では保育園に通う3歳未満としていた年齢を、今後未就学児まで拡大するとともに、幼稚園に通う児童に対しても実施していきたいとの方針が打ち出されましたので、小山市といたしましても県と歩調を合わせて実施できるように検討しているところでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁ありがとうございました。小山市の、先ほど創生総合戦略の中にも、保育、子育て環境の充実ということで挙げられておりますので、幼児教育の無償化、これは財政的に非常にお金がかかると思いますけれども、やはり子育て中の家庭の経済的な不安が少なくなりまして、次の子供を産み育てる条件が整い、少子化の進行に歯どめがかかる事業だと思いますので、今後とも完全無償化に向け、ご努力されますようご要望してまいりたいと思います。  次に、人口減少についての③、健康寿命の促進について質問をいたします。皆さんご存じのように、健康寿命とは、高齢者の方が介護などを必要とせず、自立して日常生活が送れる期間を意味いたしますが、平成26年度の平均寿命は、男性が80.50歳、これは世界で第3位ということでございます。女性が86.83歳で、これは3年連続世界でトップのようでございます。健康寿命につきましては、男性が71.11歳、女性が75.56歳でございまして、ともに世界トップでございます。男女ともこの年齢差を見ますと、平均寿命と健康寿命の間に10歳前後の差がございます。この差をさらに短縮できれば、より健やかで心豊かに生活でき、活力のある社会の実現につながるとされているところでございます。また、少子高齢化社会の中での医療費の抑制、社会保障関連事業の増大などを含めますと、健康寿命の促進は欠かせない重要な政策の一つだと思います。そういったことで、現在行っている小山市の健康寿命の促進の取り組み方について状況をお伺いいたします。よろしくお願い申し上げます。 ○関良平議長 答弁、宮嶋副市長。                  〔宮嶋 誠副市長登壇〕 ◎宮嶋誠副市長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  小山市では、国の第2次の健康日本21を踏まえまして、平成25年度に、平成34年度までの10年間を実施期間とする第2次健康都市おやまプラン21を策定し、全ての市民が「いつまでも元気でいきいきと暮らすために(健康寿命を伸ばそう)」をテーマに、5つの基本方針を掲げ、さまざまな事業に取り組んできているところでございます。特に健康寿命の延伸に向けては、「生涯を通じた健康づくりに取り組もう」という基本方針のもとで、生活習慣病対策を重点的な取り組みとしており、予防のための健康診査やがん検診の受診率向上対策、メタボリックシンドローム及び糖尿病対策、喫煙対策をライフステージごとに取り組むとしているところでございます。この生活習慣の改善を図るためには、食と運動が基本となることから、運動習慣の確立に向けたものといたしまして、ストレッチングや筋力トレーニングが体験できる「からだスッキリ!運動教室」、小山のよさに触れながら誰でも気軽に参加できる「おやまのまちde開運ウオーキング」、ウオーキングをポイント対象としました「開運おやま健康マイレージ」などを実施しているところでございます。  また、高齢者に対しましては、衰えた筋力やバランス力などを鍛え、転倒防止や心身機能の改善に取り組めるよう高齢者マシン筋トレやシニア元気あっぷ塾、いきいき百歳体操などの筋力向上を目指した事業を展開しているほか、いきいきふれあい事業や友愛サロンなど、仲間との交流を通じ、閉じこもりや認知症を予防する通いの場の充実を図るなど、さまざまな方面から高齢者の活動性を高め、健康寿命の促進に取り組んでいるところでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) 副市長のご答弁大変ありがとうございました。再質問をさせていただきます。  先ほど副市長の答弁の中にもありました、やはりウオーキング関係が大分お話が出てございました。やはり市民の皆さんの中にも、健康寿命の促進という形で、毎日自分なりにコースを定めまして、何キロも散歩をしている方が数多くおられると思います。しかし、歩くことはできるが、やはり何キロまでという方がかなりおると思いますので、身近な公園等を利用したウオーキングコースが整備ができないものか、ご提案を申し上げたいと思います。例えば、私の地域にあります間々田八幡公園は、既にトイレ、休憩所、水飲み場、遊歩道も整備されております。1周約500メートル以上のコースができるような距離だと思います。しかも森の中でございますので、夏の熱中症対策、これからの西風等の対策も十分できるコースでございます。整備につきましては、やはり距離とか消費カロリー、健康のアドバイスなどを表示した立て看板ぐらい設置すれば、十分にお金をかけないコースができると思いますので、ぜひ整備するとともに、まずはとりあえず間々田八幡公園にモデルコースをつくっていただき、市内各地の公園に広げることができないか、お伺いをしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  間々田八幡公園につきましては、間々田のジャガマイタやさくらまつりなど多くの人が訪れ、にぎわう公園であり、日ごろより地域の皆様に憩いの場として親しまれております。公園の整備につきましては、今年度大型バスもとめられる駐車場整備と不要な樹木の伐採等の整備により、明るい公園にすることを目指して整備構想策定の準備を進めているところでございます。進行している高齢化社会の対応や健康増進を図る意味でも、整備構想策定の中で、ウオーキングコースの案内看板や立て看板、距離標示を設置するなど、遊歩道を歩きやすいように再整備するための検討を行ってまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁ありがとうございました。ぜひ実現に向けまして検討をお願いしたいと思います。  もう一点再質問させていただきます。近年、高齢者の交通事故、特に認知症に関連した交通事故が全国的に多発しているように新聞報道でも大きな問題になっているところでございます。特に高齢者の方は、家にひきこもりますと認知症になるリスクが高いとされてございます。健康寿命の促進からも、外に出るきっかけづくりといいますか、そういったためにも、例えば70歳の記念の年にコミュニティーバス、循環バスの無料パス券などをプレゼントして、外に出るきっかけづくりができないか、その点をお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 答弁、栗原保健福祉部長。 ◎栗原千早保健福祉部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  市では現在高齢者の外出支援対策といたしまして、高齢者のみの世帯の方で要支援1、2の認定を受けた方や高齢者サポートセンターが移送サービスのケアプランを立てた方に、自宅から医療機関までのタクシー利用券を月2枚、それからいきいきふれあいセンターに徒歩等で行くことが困難な方に、自宅からセンターまでのタクシー利用券を月に2枚交付しております。デマンドバス区間内のいきいきふれあいセンターに徒歩等で通うのが困難な方には、申請によりデマンドバス100円分の利用券を往復実施回数分交付しております。また、コミュニティーバスでは、路線バスが1回200円のところ65歳以上の方は100円に、デマンドバスが1回300円のところ200円に割り引いて高齢者の便宜を図っているところです。また、65歳以上の方で運転免許証を自主返納した方には、1年間のおーバス定期券を交付するなど対応に取り組んでおります。今後、介護予防を推進し、健康寿命の延伸を図る上で、高齢者の足の確保というのは非常に大きな問題であると考えております。節目の年におけるコミュニティーバス利用の助成など、外出支援策につきましては、バス事業者等いろいろな関係機関と調整の上、調査研究を重ねて対応を検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁大変ありがとうございました。超高齢化社会の到来とともに、ますます高齢化対策の必要性が増大すると思われますので、私も今後も高齢化対策について議会等でご提案を申し上げてまいりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  次に、商品券発行事業についての①、今回のプレミアム商品券発行状況についてご質問いたします。こちらの質問も他の議員からも出ておりますが、私なりに角度を変えてご質問をさせていただきます。なお、この事業につきましては、私が市役所に勤務していたときにスタートした事業でございます。そういったことで思いのある事業でございますので、その辺も含めてご質問をさせていただきます。9月5日から発売された今回の小山市共通商品券でございますけれども、今回は国の交付金を受けまして、商品券のプレミアム率を10%から20%に引き上げ、4億8,000万円発行してございます。あわせて子育て応援商品券、これが30%と初めてのケースでございますけれども、1億3,000万円ほど発行されました。事務局のほうも例年と同じような販売体制、若干強化はしているのでございましょうけれども、余りにも盛況でございまして、購入者が多くあり、四、五時間並んでも購入できない方もいたようでございます。また、まだ暑い時期でございましたので、四、五時間並んで気分が悪くなった市民の方もいたようでございます。そして、駐車場不足というのですか、ございまして、国道4号なども渋滞になってしまったというふうなさまざまな問題があったようでございます。そういった意味で、これから検証していただくわけでございますけれども、とりあえず今回の発行状況についてお伺いをしたいと思います。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。                  〔安田好利経済部長登壇〕 ◎安田好利経済部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  本年度のプレミアム付商品券発行事業につきましては、プレミアム率を20%に倍増させました開運小山市共通商品券を総額4億8,000万円、プレミアム率30%の開運子育て応援商品券を総額1億3,000万円発行いたしまして、9月5日に同時販売したところ、過去に例のない発売初日での完売となりました。これはプレミアム率が上がったことや本年度初めて発行の子育て商品券が同時発売されたこと、新聞を初めとしたメディアに取り上げられたことなどによりまして、商品券発行事業の魅力が周知された結果と思われますが、一方では予想を超える多くの方々が販売開始時刻から並ぶ事態となりました。事前に従事職員の増員、販売ブースの増設や駐車場の確保をいたしましたが、会場によっては混雑時に駐車場が満車となり、交通渋滞や路上駐車、近隣のコンビニ等への無断駐車などが発生したところでございます。また、長時間列に並んでも購入できない人もあり、想定以上の人気となったところでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁大変ありがとうございました。人気があるのは非常に結構ですが、やはり今回のトラブルは、やはり先ほどご答弁にあったように、プレミアム率が高い、また購入者が、やっぱり魅力があるものですから、購入者が多かったということでございますけれども、やはりもう少し対応方について事務局のほうも配慮が欲しかったなという感じもいたします。今回のことを反省して、次回以降に生かしていただきたいと思います。プレミアム率はやはり10%程度が妥当ではないかなと私なりに思ったところでございます。  次に、商品券発行事業についての②、今後の商品券発行について質問いたします。28年度における商品券発行、前回もご質問があったようでございますけれども、どのような方向で進めるか、現時点でわかる範囲で結構ですので、28年度の発行状況についてお願いを申し上げたいと思います。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。                  〔安田好利経済部長登壇〕 ◎安田好利経済部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  プレミアム付開運小山市共通商品券発行事業につきましては、地元消費の拡大、地域経済の活性化に資することを目的として、引き続き実施していきたいと考えております。平成28年度当初予算に商品券総発行額5億5,000万円のうちプレミアム率10%分の5,000万円を要求しております。プレミアム付開運小山市子育て応援商品券につきましては、今年度国の交付金を活用し、初めて実施いたしました。来年度につきましては、国の補助金の動向を見ながら検討してまいりたいと考えております。また、商品券の発売に当たりましては、今年度のさまざまな寄せられましたご意見、ご提案、こういうものを十分検証するとともに、他市町の状況も参考にさせていただきながら、より多くの方々に喜んでいただけるよう、商品券発行事業となりますよう、販売対象者、販売方法等を実行委員会において十分に議論し、改善してまいりますので、ご理解いただきたいと思います。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。  この事業につきましては、もう既に14回を重ねているようでございます。そのたびに問題点を改善しながら実行委員会等で毎年行って人気のある商品券発行事業になっていると思います。しかし、この商品券については、発行当時から同じ時期で販売をしているというふうな傾向がございまして、要するにこの時期に商品の取り扱いをしているお店にお客が若干集中しているのかなと、傾向が見られるようでございます。また、この事業は、法的に販売から回収まで6カ月間で完了するという事業でございまして、年2回発行すると、事務的に非常に大変でございますけれども、年2回の発行は半年でございますので、可能でございますので、できたら市内の全商店に恩恵があるように、平成21年には2回ほど発行してございますので、年2回発行ができないものか。また、発行できなければ時期をずらすとか、そういった意味で、発行をやったらどうかなとご提案をしたいと思います。  また、販売日のトラブル防止という観点から、販売所の増設はできないものか。また、とちぎ和牛商品券のように、加盟店での直接購入、販売というのですか、これができないか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。 ◎安田好利経済部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  商品券販売までには、実行委員会の開催、関係機関との打ち合わせ、加盟店の募集、案内チラシ作成等に約4カ月を要しております。スケジュール的には、販売回数を2回とすることは可能でございますけれども、一方で商品券の使用できる有効期間が重複しないように有効期間を短縮することや、同じ人が2回購入できることへの不公平感等が課題となるものでございます。  販売会場につきましては、今年度の反省を踏まえまして、十分な広さの駐車場を備えた会場を選定する必要がございます。なお、販売会場をふやす場合には、従事職員の増員等も必要になります。来年度の商品券販売に当たりましては、販売回数、販売会場も含め、小山市共通商品券発行事業実行委員会において検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁ありがとうございました。いろいろ、こちらを立てますとこちらがだめとか、いろいろ問題あるようでございますけれども、この事業は発行金額のプレミアム分というのですか、その予算で市内全域の商店街の活性化につながるというすばらしい事業でもありますので、今後とも実行委員会で検討を重ねていただいて、よりよい事業にしていただき、多くの市民の皆様に愛される事業にしていただきたいと要望いたします。  次に、コミュニティバス事業についての①、新市民病院開設に伴います運行についてご質問いたします。平成28年1月4日に市民病院が開設を予定しておりまして、11月28日には竣工式、内覧会が行われたところであります。開設に向け準備は順調に進んでいるようでございます。新市民病院の路線バスのアクセス、運行につきましては、現在運行されています市民病院線、間々田東西線、小山駅東循環線を再編して整備を進めるというふうな方向を打ち出しているようですが、どのような運行になるのか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 答弁、飯島市民生活部長。                  〔飯島和子市民生活部長登壇〕 ◎飯島和子市民生活部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  新市民病院開設に伴う路線バスの運行につきましては、小山市バス交通整備検討委員会及び小山市地域公共交通会議等で検討協議し、平成28年1月4日の開院に合わせて、市民病院線、間々田東西線、小山駅東循環線を再編することで整備を進めております。  まず、市民病院線につきましては、若木町内を運行する路線を継続し、生活の足を確保するとともに、小山駅西口を経由し、新市民病院へ向かう路線となります。新市民病院への路線は、平日7往復で土日、祝日5往復となります。また、間々田東西線は、間々田駅東口から五料間は朝夕の通勤、通学の利用者が多いため、その時間帯を除き、間々田駅東口、西口を経由し、光南病院と新小山市民病院を交互運行いたします。新市民病院への路線は、1日5.5往復となります。  次に、小山駅東循環線は、従来の循環線に加え、小山駅東口から新市民病院を循環する新しい路線を新設し、1日8循環となります。なお、運賃につきましては、現行どおりの運賃となります。  今後は、各路線の運行準備とPRに努め、運行開始より利用状況調査及びご意見などを伺い、より利便性の高い路線となりますよう検討してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。  ただいまご答弁をいただきましたエリアについてはわかりましたけれども、路線を外れているエリアについてはどう考えているのか、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、飯島市民生活部長。 ◎飯島和子市民生活部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  新市民病院は、エリア内を予約により運行するデマンドバス、大谷中南部、間々田東部のエリア内に位置することから、同エリアの主要施設になりますので、エリア内にお住まいの方はご自宅からは新市民病院までデマンドバスで乗り入れできるようになります。デマンドバスをご利用になる場合は登録が必要でありますが、本年8月より、書面申請に加え、電話での登録も可能となっており、市の生活安心課で受け付けを行っております。  また、ほかのエリアの方につきましては、デマンドバスや路線バスを乗り継ぎ、市民病院線、間々田東西線、小山駅東口新市民病院循環線に乗り継いでいただくことになります。なお、デマンドバスや路線バスから別のバスに乗りかえる場合は、乗り継ぎサービスといたしまして、100円引きの乗り継ぎ券を発行し、運賃負担の軽減を図っております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁ありがとうございました。実際にこれから、1月4日から運行するわけですけれども、いろんなケースが出てきたり、問題点が出てくると思いますけれども、それを皆さんの意見を聞きながら、よりよい路線バスにしてほしいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、コミュニティバス事業についての②、各路線での医療バスの運行についてご質問いたします。各路線を見ますと、特に朝などは医療機関に行く高齢者の方が多いように見受けられます。いろいろな問題はあろうかと思いますけれども、各路線で1日数便程度、医療機関を中心に運行するような医療バスというのですか、こういった運行はできないものか、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、飯島市民生活部長。                  〔飯島和子市民生活部長登壇〕 ◎飯島和子市民生活部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  小山市コミュニティーバスは、高齢者や障がい者など交通弱者の生活の足を確保することを目的の一つとして整備してまいりました。医療機関への通院に特化したバスの運行とのことでございますが、小山市にはベッド数が20床以上の医療機関は、平成27年4月現在8カ所あり、最寄りのバス停は路線バスとデマンドバスで網羅しております。また、医院、歯科医院につきましては、市内全域に医院は122カ所、歯科医院は87カ所あり、それらを医療機関専用のバスで利用者を限定して運行することは、公共の交通としてさまざまな課題があるものと考えます。  なお、現在の路線は、これまでバス交通整備網の再編の中で、ご利用の多い医療機関付近のバス停を維持してきたものでございます。また、デマンドバスは、区域内を予約により運行するバスであり、区域内の医療機関など公共的な施設は主要施設とすることができますので、医療機関への交通として利用することができます。今後、高齢化社会がさらに進むと想定されますことから、医療バスの運行につきましては、小山市バス交通整備検討委員会及び小山市地域公共交通会議等で公共交通のあり方を含め、検討してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁ありがとうございました。超高齢化社会の進展に伴いまして、やはり交通弱者の生活の足の確保、これは重要だと思いますので、これからもよりよいあり方について検討をお願いし、対応方もよろしくお願いすることを要望いたします。  次に、市道の整備についての①、都市計画道路小山野木線の整備状況についてご質問いたします。小山野木線は、市道3・4・7号に位置づけされており、間々田地区と小山市街地を結び、国道4号線の渋滞緩和、沿線土地利用の活性化、地区まちづくりの推進等、都市空間の形成を図る上で重要な都市計画道路でございます。特にこの道路は、粟宮新都心整備等の良好な居住環境の創出には欠かせない重要な道路であるかと思います。現在平和工区と粟宮工区で整備が進められていますが、その進捗状況についてお伺いいたします。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。                  〔福田江津丈都市整備部長登壇〕 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  都市計画道路小山野木線は、JR宇都宮線と並行して、小山市街地から間々田地区を経由し、野木町に連絡する都市の骨格を形成する国道4号を補完する主要な幹線道路であり、県道小山環状線から美しが丘までの延長約1.5キロメートルの区間を粟宮工区、東間々田から市道265号線までの延長約0.8キロメートルの区間を平和工区とし、平成21年度から国の社会資本整備総合交付金を導入し、両工区とも平成27年度末の完成に向け、事業の進捗を図ってまいりました。現在の状況といたしましては、平和工区につきましては平成25年12月に道路築造工事に着手し、現在仕上げ工事として舗装工事を進めており、平成28年3月に完成、供用開始する予定でございます。一方、粟宮工区につきましては、平成26年8月に起工式をとり行い、道路築造工事に着手しているところでございますが、道路計画地の一部に埋蔵文化財があり、工事に先立ち基礎調査を実施したところ、住居跡が確認されたことから、新たに遺跡発掘の調査が必要になるなど不測の事態を生じたことから、当初予定していた平成27年度末での完成は難しいものの、早期完成に向けて事業を推進してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁ありがとうございました。1点再質問させていただきます。  粟宮工区については、若干おくれているようでございますけれども、粟宮工区が完了しますと、その先、県道小山環状線とつながると思いますので、その県道小山環状線と右に折れる市道28号線ですか、その整備状況はどのようになっているか、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、田村建設水道部長。 ◎田村一美建設水道部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  市道28号線北側の県道小山環状線の整備状況につきまして、栃木土木事務所に確認したところ、道路用地や雨水調整池の用地買収を進めているところであり、用地買収の進捗に合わせ、工事に着手するとのことです。また、小山市が施工する市道28号線につきましては、小山野木線から東に向かう延長約200メートルのうち一部を除き、道路改良工事を発注し、工事に着手いたしました。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) 答弁ありがとうございました。来年の1月4日には、先ほどお話ししましたように、新市民病院が開設になります。特にこの道路は、そういった意味で重要になってきますので、ぜひ早急な整備方もお願いをしたいと思います。  次に、市道整備についての②、間々田アンダーに防犯カメラの設置はできないかについてご質問をいたします。間々田アンダーについては、国道4号線の間々田天理教の南側にある県道でございまして、開通によりまして東西の行き来がスムーズになり、利用者もふえてございます。そのアンダーの側道を間々田中の生徒が通学路として利用しております。アンダーでございますので、どうしても周辺から死角になり、特にこれから冬になりますと、下校時にはもう暗くなってしまいます。そういった意味で、父兄の皆さんからちょっと犯罪的に非常に心配をしているという声が多いものですから、お尋ねするわけでございますけれども、そういった意味で犯罪抑止のためにも、ぜひ防犯カメラの設置ができないものか、お尋ねをいたします。 ○関良平議長 答弁、飯島市民生活部長。                  〔飯島和子市民生活部長登壇〕 ◎飯島和子市民生活部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  現在小山市では、防犯カメラの設置、運用に関しましては、栃木県が策定したガイドラインや市の要綱及び個人情報保護条例に基づき、防犯カメラの有用性とプライバシー保護の調和を図りつつ、公共の施設であり、不特定多数の方が利用する場である小山駅、間々田駅、思川駅の各駅周辺に防犯カメラを設置し、運用しているところでございます。間々田アンダーの通学路への防犯カメラの設置につきましては、設置場所周辺の住民の皆様の同意、プライバシーの保護、設置後の維持管理の問題等、さまざまな問題点を協議検討する必要があると思われます。  なお、小山市では、現在防犯カメラを設置しようとする自治会、商店会等に対しまして、防犯カメラ設置費用の補助を行う制度の策定に向け整備を進めているところでございます。今後この制度の策定と合わせ、地域の皆様のご意向を踏まえながら、関係各課及び警察と協議検討を行い、通学路を含む危険箇所への防犯カメラ設置を推進し、安全で安心なまちづくりをさらに進めていく方針でございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 2番、渡邉一郎議員。                  〔2番 渡邉一郎議員登壇〕 ◆2番(渡邉一郎議員) ご答弁大変ありがとうございました。安全、安心な小山市のためにも一日も早い制度の策定をお願いして、私の質問を終わります。大変ありがとうございました。                  〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○関良平議長 21番、小川亘議員。 ◆21番(小川亘議員) 自民未来塾で渡邉一郎議員の関連質問をさせていただきたいと思います。  ちょっと安田部長、お話聞いていただきたいのですが、まず先ほど渡邉一郎議員から、時期をずらしてプレミアム商品券発行できないかという話がございました。まず、皆さん、私とか、あと森田議員、小学生を育てている議員もいますが、皆さん子育てしていましたよね。子供たちが衣がえするのって、実はこの時期って余り買わないのです。冬はジャンパー着たり、長ズボンはいたりしますから、中が見えないので、この時期は余り買いかえたりしないのです。ところが、4月、5月、これは上を脱ぎますから中が見えてしまう。例えばズボンがつんつるてんはまずいですし、Tシャツも小さいと格好悪いではないですか。そのために4月、5月に大体子供服って買いかえるのです。そういったことを考えると、先ほどの時期をずらしてプレミアム商品券を発行するというのも一つの手段だと思いますが、もう一度答弁をお願いします。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。 ◎安田好利経済部長 ただいまの関連質問にお答え申し上げます。  ただいま4月ごろの消費ということでございますけれども、まず年度をまたいでしまうのが1つございます。それで、準備期間については、先ほども答弁させていただきましたけれども、4カ月ほどかかるということで、前の年度から準備をしていかなければならないという事情もございます。それと、今回9月5日から発売させていただいたのは、3月ごろまで買える状況を踏まえて、実行委員会の中で、そのころまで買えれば、子供たちの洋服とか、そういうものを買えるのではないかというようなことで設定したものでございます。ただいまいただいた意見につきましても、実行委員会の中で再度検討させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○関良平議長 以上で、2番、渡邉一郎議員の一般質問を終わります。  この際、暫時休憩いたします。                                          (正  午) ○関良平議長 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 零時59分) △発言の訂正について
    ○関良平議長 昨日行われました佐藤忠博議員の市政一般質問における生井貞夫議員の関連質問について、栗原保健福祉部長から答弁したい旨の申し出がありましたので、発言を許可します。  栗原保健福祉部長。                  〔栗原千早保健福祉部長登壇〕 ◎栗原千早保健福祉部長 昨日の佐藤議員の関連質問で、生井議員からの(仮称)キッズランドおやまの名称に関する質問に対する答弁で、「仮称をとり、キッズランドおやまとしたい」と答弁をいたしましたが、名称につきましては、事業者の募集に当たり、市と事業者で協議して決定するとしておりますので、選定された事業者と公募も含めて協議してまいりたいと考えております。訂正させていただきます。よろしくお願いいたします。                                                       ◇ 生 井 貞 夫 議員 ○関良平議長 引き続き一般質問を行います。  27番、生井貞夫議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) 公明党議員会の生井貞夫でございます。議長の許可をいただきましたので、市政に対する一般質問をさせていただきます。  質問に入る前に、11月22日、ご逝去されました野村広元議員に心から哀悼の意を表しますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。  また、関東・東北豪雨により被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早いもとの生活に戻りますようお祈りを申し上げます。  それでは、質問に入ります。初めに、水害対策についてお伺いいたします。台風第18号等の影響により、栃木県初の大雨特別警報が発令されるという大雨により、多くの家屋が浸水し、農畜産物や農業施設等のほか、浄水場や学校施設、そして道路等の公共施設においても甚大な被害をこうむりました。特に大行寺地区においては平成23年度、寒川地区においては平成14年度、平成23年度、今回と度重なる被害に遭っております。この地区の方々は、いつになったら水害が解消されるのか不安に思っております。これまでの浸水被害対策についての答弁では、専門のコンサルタントに委託したり、浸水被害対策プロジェクトを立ち上げ、実証していくとのことでした。改めて抜本的浸水被害対策についてお尋ねいたします。  また、羽川西小学校と羽川西浄水場も冠水により施設被害のほか、断水、そして学校では授業ができなくなるなど大きな被害に遭いました。その原因と対策についてお尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、田村建設水道部長。                  〔田村一美建設水道部長登壇〕 ◎田村一美建設水道部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  ことし9月、関東・東北豪雨により、栃木県初の大雨特別警報が発令され、50年に1度と言われる大雨となり、大行寺、寒川地区等で1,525戸が床上、床下浸水し、羽川西小学校や羽川西浄水場の公共施設なども冠水により甚大な被害を受けました。小山市といたしましては、10月6日に栃木県に対し、大行寺、寒川地区等の内水排除強化対策及び公共施設の復旧支援を講じられますよう市議会議長とともに要望いたしました。また、9月補正予算を確保し、11月19日に浸水被害対策基本設計業務を専門のコンサルタントに委託し、多岐にわたる抜本的浸水被害対策について検討しております。さらに、検討に当たりましては、国、県、市、土地改良区、地元自治会等が一体となった小山市大規模浸水被害対策プロジェクトを立ち上げ、排水機場、調整池、防災広場等の対策について多方面からのご意見をいただきながら、浸水被害対策について実証してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井貞夫議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) ご答弁ありがとうございました。大行寺、立木地区、そして寒川地区についての抜本的な浸水被害対策については、従来と、これまでの答弁と同じでございますが、専門のコンサルタントへの委託や大規模浸水被害対策プロジェクトを立ち上げて浸水被害対策について実証していくということであります。先ほども申し上げましたように、この地区については、もう何度か被害に遭っているところでございます。いずれにしても、早急な対策をお願いしたいというふうに思います。  羽川西小学校の件でございますけれども、大分復旧は進んできているように感じます。昨日学校を見させていただきました。校舎や体育館の一日も早い全面復旧を願っているところでございますけれども、この復旧スケジュールについてお伺いいたします。 ○関良平議長 答弁、片柳教育部長。 ◎片柳理光教育部長 ただいまの再質問についてお答え申し上げます。  復旧につきましては、既に設計等済みまして、11月26日に国、文部科学省の検査等を受けまして、災害現地復旧査定を受けまして、承認をいただきました。26日に同じく入札によりまして工事が決まりましたので、今後工事に入りまして、3月上旬に完全復旧ということで予定しております。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) 大変ありがとうございます。今のご答弁聞いて安心したわけでございますが、きのう現場を見させていただいて、校舎の部分の玄関から北のほうに行く廊下等々については、大分きれいに復旧されて、現在余り支障がない状態かなというふうに感じました。しかしながら、玄関から西へ、職員室のところをずっと行きますと、先ほど文科省云々と言われましたが、そのためにこの国庫補助をもらって改修するという、そのテープがずっとありました。そのテープの範囲内は国庫補助をいただいて改修するのだろうというふうに思います。しかしながら、そのテープ外のところも剥がれているところはたくさんございます。また、そのドア、おトイレに入るところのドアも、もう真ん中辺からずっとそり上がってきている。こういうところ、また部屋のボックスの棚がございますけれども、この下の部分がベニヤでしょうか、もうすごいめくれ上がっている。こういうところの改修、そしてそのほかに玄関の、既に改修したところだというふうに思いますけれども、もう既に剥がれ始めている。どういうことなのか、その辺の説明をお願いしたいと思います。 ○関良平議長 答弁、片柳教育部長。 ◎片柳理光教育部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  テープの張ってあった部分が、いわゆる完全に文部科学省の査定になる完全な部分ということでございますが、それ以外の、例えば先ほどドアがそり上がったとか、そういう部分についても当然改修の対象ということにしたいというふうに考えております。また、直した部分ということが既に剥がれ始まっているということでございますが、やはり一日も早い羽川西小学校での授業再開ということで行いました。その結果、完全に下が乾いていなかった状態のところを張ったという部分もありましたので、それを受けまして剥がれたということもありますので、そういったところも復旧させたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) ありがとうございます。ぜひそのような改修をお願いしたいというふうに思っております。  それと、今回の水害によって、今までなかったところでございますが、城北地区でありますけれども、小学校の南東に位置します市営住宅とか、またその付近の住宅が床上、床下浸水の被害に遭いました。この地域のすぐそばには調整池があるわけですけれども、これまでこういった、雨の量も違うのでしょうけれども、こういった被害はなかったわけですけれども、その原因と対策についてお伺いをいたします。 ○関良平議長 答弁、田村建設水道部長。 ◎田村一美建設水道部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  城北市営住宅周辺の浸水につきましては、側溝の放流先の調整池の調整容量である2万1,000立米を超える雨が短時間に流れ込んだことにより、調整池に入り切れない雨水が逆流したことによる浸水被害と思われます。対策につきましては、公園敷地として利用している部分を掘削し、調整池容量を拡大することが考えられますので、地域の皆様と相談し、ご意見をいただきながら有効な方法を検討してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) ありがとうございます。部長がご答弁された調整池の一部の中に、その公園敷地があるわけですけれども、そこをとりあえずは掘削をして、容量をふやすということだというふうに思うのです。しかしながら、今回のような雨が降ると、そこは掘削してもなかなか今回のような水害の解消につながらないのかなというふうに私は思うのですけれども、そういったことから抜本的な解消にするために、例えば雨水排水計画というものを考えられないのかどうか、再度お尋ねします。 ○関良平議長 答弁、田村建設水道部長。 ◎田村一美建設水道部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  抜本的な対策といたしましては、公共下水道の雨水整備が必要であると考えておりますが、施設整備には多額の費用と長い期間を要しますことから、地域の実情を考慮するとともに、段階的な整備目標を定め、効率的、効果的な雨水排水計画を検討してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) 答弁ありがとうございました。ぜひ検討していただければというふうに思っております。  次に、東京オリンピック・パラリンピック事前キャンプ地の誘致活動についてお伺いをいたします。2020年、東京オリンピックが56年ぶりに日本で開催されます。この東京オリンピック・パラリンピック事前キャンプ地誘致に、大久保市長を先頭に活動していただいていることに感謝を申し上げます。キャンプ地を誘致できることによって、生涯スポーツ、国際交流や観光振興、地域経済等の活性化につながっていくものと思います。そこで、誘致活動の今日までの取り組み状況についてお尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、大久保市長。                  〔大久保寿夫市長登壇〕 ◎大久保寿夫市長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  小山市は、日本水泳界のエース、マルチスイマーの萩野公介選手の出身地であり、県立温水プール館、県立県南体育館とすばらしい施設を持っております。さらに、小山市は、オーストラリアケアンズ市との間に2002年に友好交流の覚書、2006年には姉妹都市盟約書を取り交わし、以来相互訪問等を行う中で、交友を温め合ってきた実績があります。このようなことから、栃木県とも連携しながら、世界屈指の強豪、オーストラリア水泳チームの小山市への事前キャンプ地誘致活動に力を入れています。10月末には、私と関市議会議長がオーストラリア水泳連盟を訪問し、マーク・アンダーソンCEOを初めとするオーストラリア水連の方々と会談し、小山市の東京、成田からのアクセスのよさ、温水プール館、県南体育館、ホテルなどの施設概要を説明し、高い関心をいただき、お互いに窓口を定めるとともに、来年5月にはウエン・ロメスGMが施設視察のために小山市を訪問することになりました。今後とも事前キャンプの実現に向けて取り組んでまいります。  以上、よろしくお願いします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) ありがとうございます。その誘致活動と事前キャンプ地等で滞在する選手などへの支援活動を行うに当たっては、行政だけではなく、例えば体育協会、商工会議所、観光協会、大学、旅行業者等の官民一体となった組織体制で活動することがいいと私は思っているのですが、その辺についてお伺いいたします。 ○関良平議長 答弁、片柳教育部長。 ◎片柳理光教育部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  議員ご指摘のとおり、合宿地誘致に成功すれば、地域経済、スポーツ関係者はもちろんのこと、子供たちにとりましても夢を与えられるなど、多大な効果がもたらされると考えております。そうしたことで誘致成功の鍵は、官民一体となった推進体制の整備であるというふうに考えております。そうしたことから、市におきましても体育協会、地元の商工会議所、観光協会、大学などを取り込みまして、官民が一体となりました組織立った誘致活動をしたいと考えております。そうしたことにより、競技者はもちろん、観客の方へのおもてなしも含めまして、オール小山での誘致活動を推進する組織を編成すべく、現在検討中でございます。今後早急に組織を立ち上げまして、オール小山での誘致推進体制を築き上げてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) 答弁ありがとうございました。ぜひとも事前キャンプ地の誘致を成功させていただきたいと思います。これはスポーツだけではなくて、市民活動や地域経済活動にも活性化ができればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。また、オール小山体制でという今ご答弁がございました。この誘致活動を推進する中で、ぜひとも教育委員会というのではなくて、総合政策部のほうで担当できないのかどうか、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、日向野総合政策部長。 ◎日向野貞二総合政策部長 ただいまの議員の再質問にお答え申し上げます。  事前キャンプ地の誘致に向けて、私どもも庁内プロジェクトなどを設置しまして、連携、協力できる体制、そういったものを考えてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) この誘致活動等に官民一体で進めていく、そういう中で、東京オリンピックやパラリンピックの誘致と、その2年後に栃木県で国体が開催されます。これらを大成功させるためにも、組織化とともに庁内に担当部局、部署を設置したほうがいいのではないかというふうに思いますけれども、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、森谷総務部長。 ◎森谷昌敏総務部長 ただいまの再質問にお答えを申し上げます。  小山市におきましても、関係部署と総合的に判断をいたしまして、近い将来の担当部署設置も見据えまして考えてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) ありがとうございます。1つ要望を申し上げたいと思いますけれども、特に支援活動の部分でございますけれども、これは当然小山市の出身の選手はもちろんでありますけれども、また今オーストラリアの誘致も活動しているわけですけれども、その選手たちももちろんでございますけれども、また小山市にゆかりのある選手とか、または小山と友好都市を結んでいる、また姉妹都市を結んでいる、そういうところの選手についても支援をするということもよいのではないかと私は思っているのですけれども、ぜひそれらについてもご検討をお願いしたいというふうに思います。  最後に、社会福祉協議会の第1期発展・強化プランの進捗状況についてお伺いをいたします。社会福祉協議会の中でさまざまなことがあり、平成25年1月に社会福祉協議会活性化検討プロジェクトが設置、その後、平成25年10月、社会福祉協議会改革推進懇話会が設置、検討され、第1期発展・強化プランが策定されました。策定後1年が経過しましたが、事業の幅が広いので、重点事業のみで結構でございますけれども、進捗状況についてお尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、栗原保健福祉部長。                  〔栗原千早保健福祉部長登壇〕 ◎栗原千早保健福祉部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  社会福祉協議会が昨年10月に策定いたしました第1期発展・強化プランにつきまして、重点事業の進捗状況をご報告申し上げます。まず、地区社協の組織化と活動の充実につきましては、平成27年3月に絹地区社協が設立され、現在市内8地区4支部に地区社協が設立されております。未設置の2地区につきましては、設立に向けて啓発活動を強化するとともに、各地区社協の活動支援に力を入れているところでございます。  続きまして、判断能力の低下した高齢者等への権利擁護事業につきましては、市から成年後見制度に関する事業や思いつむぎノートの普及啓発といった事業を受託いたしまして、成年後見制度に関する相談、出前講座等を通した制度の普及啓発を推進しております。  また、こども発達支援センターたんぽぽ園事業につきましては、平成28年度に市からあけぼの保育所仮園舎跡を借り受け、放課後等デイサービス事業等を開始するため、事業所の移転、職員採用、契約等の準備を進めております。  さらに、地域を基盤とする総合相談、新たな生活支援体制の構築に向け、平成28年度から市内各地区に順次コミュニティーソーシャルワーカーを配置するため、事業内容の検討、職員採用等の実施体制の整備を進めており、子供の貧困を初めとする生活困窮世帯への相談支援体制の充実を図っているところであります。  なお、高齢者等への相談業務につきましては、平成27年度から市より基幹型高齢者サポートセンターの運営を受託しております。市内各地区の高齢者サポートセンターと連携を図りつつ、基幹型として各センターの活動の推進に努めております。これらの事業を進めるため、保育士1名、作業療法士1名、事務職1名の新規採用を進めているところであります。  このほか、職員・事務局体制の強化、業務管理の充実、運営基盤の強化、財源の有効活用等に取り組んでまいりますが、この計画の期間は平成27年度から32年度までの6年間で、今年度が初年度となりますので、発展・強化プラン推進委員会におきまして進行管理を行いながら、計画の推進に力を入れてまいりたいとのことでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) ありがとうございます。今のご答弁にありましたように、大分進んできているなということをよくわかりました。  1点お聞きいたしますが、この発展・強化プランの中の推進目標、職員体制の強化で具体策として、他社協や市との人事交流の実施と明記をされておりますが、総務部長にお尋ねいたしますが、人事異動や人事交流を実施することによってどのような効果が得られるのか、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、森谷総務部長。 ◎森谷昌敏総務部長 ただいまの再質問にお答えを申し上げます。  小山市の外郭団体におけるプロパー職員につきましては、過去に当該団体同士の人事交流を実施いたしました。これは、職員がさまざまな知識を習得しまして、経験を積むことによりまして、職員の視野や情報量の拡大、柔軟な発想力を養うことができまして、資質の向上を目指すものでございました。このことによりまして、社会情勢とか複雑化するニーズに対応できる職員の育成が期待できるものと考えております。また、人事交流は、専門的技術の習得を図る手段としても有効であると考えておりますので、外郭団体からの申し出があれば検討してまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 27番、生井議員。                  〔27番 生井貞夫議員登壇〕 ◆27番(生井貞夫議員) ありがとうございます。今の部長の答弁にございましたように、かつては社会福祉協議会も外郭団体、例えばシルバー人材センター、また体協等々との人事交流があったわけです。ところが、プロパーが減ってきてしまったということで、今全くなくなっている状況でございます。また、その社協の職員は、入社してからずっと同じ仕事、業務内容でいるわけです。そういったことからいろんな弊害が出ているということがございますので、ぜひ保健福祉部長、社協のご意見をよく聞いていただいて、その人事交流等々についても進めていただければというふうに思っております。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○関良平議長 以上で、27番、生井貞夫議員の一般質問を終わります。                                                       ◇ 石 川 正 雄 議員 ○関良平議長 続いて、25番、石川正雄議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 日本共産党議員団、石川正雄です。市政一般について質問いたします。簡潔な答弁をお願いします。  まず先日、野村広元元議長におかれましては、謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。  では、質問に入ります。まず、思川西部区画整理事業について伺います。その目的に、本地区は、小山駅より約2キロメートルに位置して、立地、利便性を背景に、市街地開発の需要も高まっている。この状況に鑑み、良好な居住環境を有する住宅地の整備を図りたいと。土地利用計画、道路、公園を配備して、安全で快適なゆとりある住環境の形成を目指す。計画人口が900人ということであります。そのような概略なのですが、事業計画について伺いたいと思います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。                  〔福田江津丈都市整備部長登壇〕 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  思川西部土地区画整理事業は、JR小山駅の至近に位置する思川西部地区において、組合施行による土地区画整理事業を施行し、民間活力を活用して、地域利便施設の誘致と優良な住宅地の創出を図るもので、面積約20.5ヘクタール、総事業費約29億1,000万円、計画人口900人とし、平成30年度末の完了を目指し、現在事業を進めております。本事業は、平成18年3月策定の第5次小山市総合計画及びそれに続く第6次総合計画に位置づけられた事業であり、平成20年から地元立木下自治会を中心に勉強会を重ねた結果、土地区画整理事業による整備方針がまとまり、平成24年1月に組合設立準備会が結成されました。その後、73名いる組合員の大多数の合意が得られたことから、平成25年10月に組合設立認可申請を行い、平成26年1月31日県知事認可、同年2月7日公告をもって組合が設立されました。  なお、組合設立に当たりましては、3分の2以上の同意を必要としておりますが、本組合につきましては、事業に賛同されていても未相続などの理由から、法定権利者となれない方もおりますので、実質的には約90%の同意となっております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 今いろいろ事業計画話されたのですが、今回の水害であそこの土地がちょっと問題なのかなと、そのように思われるところもあるのですが、そこで区画整理法の第6条第8項についてちょっと伺いたいと思います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  土地区画整理法第6条第8項、これは事業計画に関する事項でございますけれども、これを読み上げさせていただきます。「事業計画においては、環境の整備改善を図り、交通の安全を確保し、災害の発生を防止し、その他健全な市街地を造成するために必要な公共施設及び宅地に関する計画が適正に定められていなければならない」と記載されてございます。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 先ほど部長から説明があったように、その事業計画において、災害の発生を防止するということであります。今回この大雨の水害によって、あそこの区画整理地内が水没したということなのです。そのようなことで、この条項に当てはめると、事業計画がうまくないのではないかと思われるのですが、どのように考えるのか伺いたいと思います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  議員おっしゃるように、今回浸水被害ということで、これにつきましては次の質問でのお答えをさせていただきますけれども、これについては大行寺地区の水害でございますけれども、台風第18号等に影響された記録的豪雨で、思川の水位上昇が起こり、当該排水できずに行き場を失い、滞留し続けた内水が原因でありまして、この工事箇所の原因ではないということで判断されます。事業計画につきましては、この記載された内容に対応される内容で事業計画を出しまして、栃木県の認可を受けたものでございます。このような計画に基づいて今後整備を行った、その計画に対して認可がされるというものであって、ここからの要因あるいはここが被害を受けたというものではございません。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 私は今回あそこの区画整理地内が水害を受けた、水没したということなので、そのような土地は区画整理の場所としてふさわしくないと、そのように思うのです。この土地区画整理法の第3条5項の中で、「国土交通大臣は、施行区域の土地について、国の利害に重大な関係がある土地区画整理事業で災害の発生その他特別の事情により急施を要すると認められるもののうち、国土交通大臣が施行する公共施設に関する工事と併せて施行することが必要であると認められるもの又は都道府県若しくは市町村が施行することが著しく困難若しくは不適当であると認められるものについては自ら施行し、その他のものについては都道府県又は市町村に施行すべきことを指示することができる」。要するに、国は責任を持たないから、施工業者がその水害の問題は対処しなさいと。もし施工業者ができなければ、都道府県、市町村がやりなさいと、そういうことを言っているのです。すなわち災害がある地域に区画整理事業は好ましくないということなのです。このような問題でどのように考えるのか伺います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまの石川議員の再質問にお答え申し上げます。  石川議員は、あそこの区画整理事業のところが水害を受けたということの、そういうような表現を今されてございますけれども、あの区画整理事業のエリア内については、そのような被害は、当然雨でございますから、降ってきた雨については当然高低差による勾配により流れるということは一般的でございますけれども、そこに水がたまって被害を受けたという事実はございません。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 後段の水害の問題でちょっと取り上げたいと思ったのですが、今部長のほうから区画整理地内で水害の問題はないということなのです。  では、そこでちょっと前後しますが、その水害の区画整理地内の豊穂川から土手を削ったと。そこから水が、仮堤防の中に水が入ったというのは写真でも紹介されておりますし、それは行政も認めていると思うのですけれども、その点を伺いたいと思います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまの石川議員の再質問にお答え申し上げます。  まず最初に、あそこから流れたという写真を、私はその存在を見たことがございません。まずそのお話をさせていただいた上でご答弁させていただきます。その豊穂川の堤防工事がその一因ではないかと、要因ではないかというふうなご質問ですけれども、豊穂川堤防工事、これは皆さんちょっとご存じない方もいらっしゃると思いますので、思川西部区画整理組合が調整池を築造するために豊穂川堤防工事を一時的に掘削したものでございます。調整池の築造に当たりましては、堤防掘削工事の後に閉め切り工事を行い、その後に調整池本体工事を行い、同時に豊穂川堤防も復旧するということとしていたと聞いております。調整池築造については、8日からの雨で閉め切り工事ができずに9日を迎えましたけれども、午後から雨が強まり、18時には堤防工事箇所の豊穂川水位が急激に上がってきたことから、19時から21時にかけて掘削箇所を囲むように仮の堤防を設置したということでございます。後日、小山市が現場を調査いたしましたところ、仮堤防の状態や外水の痕跡から判断して、仮堤防の破堤や越水は認められませんでした。これは、翌朝に撮られました栃木県の防災ヘリからの航空写真でも明らかでございます。また、一部仮堤防未設置箇所からの流出についても、雑草の状態や隣接する田畑の水位痕跡、わらの状態などから大行寺地区の浸水の被害に起因するような状況は見られませんでした。したがいまして、大行寺地区の水害は、台風に影響された記録的豪雨で思川の水位上昇が起こり、豊穂川へ排水できずに行き場を失い、滞留し続けた内水が原因であったということで判断しております。  一方で、市は浸水被害の原因につきまして、客観的に実証していただくために、11月5日に河川工学の専門家を初めとする学識経験者等の第三者から成る組織として、台風第18号等による大行寺立木地区実証委員会を設置し、その中で大行寺立木地区の浸水被害、浸水状況の経緯について明らかにし、その事実を認定することと、思川西部土地区画整理事業に伴う豊穂川堤防工事と浸水被害との因果関係の有無を客観的に事実に基づき調査評価を行っていただいておるところでございます。  以上でございます。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 区画整理地内の水がどのように入ったかということなのですが、近所の人の話では、区画整理地内のちょうど中心部あたりが渦を巻いたと。要するに上流からの水と下流からの水、すなわち豊穂川の土手を切ったところ、そこの水が合流したと、そのように考えられます。調整池の南側に仮堤防がぐるっと回っているのですが、その南の箇所に1カ所切り込んだところがあります。そこに水が入ったというのは、写真では明らかになっています。その水位が実際私が調べたところでは、55センチあったのです。調整池の中はもっと深いですから、あれ自体はもっと量あるのですが、あの地点で豊穂川の堤防ぎりぎりまで水が来たと、そういう表現もありました。そういうことは、あそこの区画整理で堤防を切ったところから水が入ったと、そういうふうに私は考えています。それなので、あそこの仮堤防の切った内側と東側の外側と、住民側が内側だから、東側は内側になるのでしょうか、仮堤防の内側。それと豊穂川のほうの側と西側と、その水位の差を後で検証していただきたいかなと思います。私が検証した結果は、その堤防の内側、すなわち東側が水位の差が、その調整池の中の水位と15センチの差しかございませんでした。そういうことがあるものですから、ぜひこれを十分に検証してもらって、あと大日橋から大行寺のほうへ流れる水は、区画整理のほうから水がどんどん来たという、そういう話があります。そういうことから総合すると、あの堤防を切ったというのは、その要因の一つと私は捉えていますので、十分に調査をお願いしたいと思います。  次に、そこで区画整理事業の住民の同意について、先ほど90%同意が得られているということなのですが、その同意で進めていいものかどうなのか伺いたいと思います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。                  〔福田江津丈都市整備部長登壇〕 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  本事業は、73名いる組合員の大多数の合意を得て組合を設立し、事業を進めているもので、本年7月1日に仮換地の指定を行い、組合より全組合員に仮換地の指定通知が発送されました。しかし、受領を拒否した組合員がいたため、組合ではこの組合員に対し、直接訪問するなど複数回にわたり説明、交渉を試みましたが、全て拒否されたため、組合で協議の上、法の手続に従い、公示送達により仮換地の指定を行うこととし、8月12日の官報掲載に始まり、順次法的手続を進め、9月7日にその効力が発生することに至ったところでございます。土地区画整理法第98条第1項に基づき、仮換地の指定がされた場合は、法第99条第1項の規定により、従前の宅地の使用収益が停止され、組合の管理地となることから、組合の管理地として土地に立ち入り作業に着手したとのことでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 25番、石川正雄議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 最初の答弁で90%の同意、その前には3分の2の同意でこの区画整理事業ができると。この3分の2の同意というのは、かなり荒っぽいですよね。なぜこういうことを国が区画整理事業で決めたのか、そこが問題だと思うのです。この3分の2の同意というのは、災害が余り大きくて、住んでいる人が亡くなったり、いろんな条件があって身元が確認できないと。大きな災害、例えば戦争とか水害とか、そういうことで本人の所在の確認ができない、そういう場合にやむを得ない形で3分の2の同意ということを決めたと、私はそのように聞きました。すなわち、住民がはっきりしている場合には100%の同意で進めないと必ず問題が起きると、そういうことなのです。その同意をとらないまま仮換地に進める。そして、その後は仮換地が済めば強制的に進めるということなのです。こういうことは絶対あってはならない、そのように私は思います。このことについて伺いたいと思います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまの石川議員の再質問にお答え申し上げます。  3分の2の規定につきましては、法律に定められたものでありまして、現実的なところ100%合意が、これは全て望ましいことではございますけれども、100%合意の事業というのは、現実的には非常に難しいものかと思っております。  以上です。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 90%の同意ということでも1割が同意できないということになれば、後々いろんな問題が起きるということなのです。これを100%に近づける、100%にする、このような努力が必要であります。それでないとこの後いろいろ問題が起きるということになります。  あと、役員の構成について伺います。役員の構成の中で、事業者が事務局に入っていると、そういう話もあります。その点をどのように考えているのか伺います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。                  〔福田江津丈都市整備部長登壇〕 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  思川西部土地区画整理組合の役員定数は、定款により理事9人、監事3人とされており、平成26年3月1日開催の第1回設立総会において、現在の役員が選任され、また業務代行方式を採用し、事業を進めることなどが決定されました。なお、理事長を初めとする役員の役職につきましては、総会後の同年3月14日に開催された第1回理事会において決定されております。組合の事務局業務は、社員を事務局職員として選任し、組合の事務処理を行うことを要件として組合との業務委託契約により区画整理事業に精通したコンサルタントが実施しているとのことでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 社員を事務局として入れるということになれば、問題はその仕事の発注がその会社に行かないということになれば、公平性が保たれると思うのですが、この社員が入っている会社に仕事を発注するということになれば、これは問題ではないのですか。私は背任行為にも当たるかなと、そのように思いますが、いかがですか。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまの石川議員の再質問にご答弁申し上げます。  思川西部土地区画整理組合の事務局業務は、組合との業務委託契約に基づき、受託した区画整理事業に精通したコンサルタントが行っているもので、区画整理組合が施行する事業に関する意思決定は、組合自体にあることから、事業に精通したコンサルタントが委託契約に基づき、事務局業務を担ったとしても何ら支障はないものと考えております。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 問題がないということであっても、やはり事務局が自分の会社に発注するということがあり得ますね。そういうことはあってはならないと、私はそのように考えています。  次の質問へ行きます。減歩率について伺います。今回の減歩率かなり高いので、その減歩率、幾つぐらいになったのか、ちょっと伺います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。                  〔福田江津丈都市整備部長登壇〕 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  思川西部土地区画整理事業の減歩率は、公共減歩が19.84%、保留地減歩が23.06%の合わせて42.9%となっております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 余りにも高い減歩率なので、この減歩率の問題は後でまたやりたいと思います。  道路・公園など公共施設について、あと今後の見通しについて、その2つをお願いしたいと思います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。                  〔福田江津丈都市整備部長登壇〕 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  思川西部土地区画整理事業で整備する公共施設は、区画道路が幅員4メートルから17メートルで、延長約6.32キロメートル、面積4万3,835平方メートルで、公園施設として3カ所、合計で約6,362平方メートルを整備するほか、調整池や緑地の整備とあわせ、区画整理後の公共用地面積は、約5万5,451平方メートルで、率にして27.06%となります。  次に、今後の見通しでございますけれども、思川西部土地区画整理事業では、4.3ヘクタールの保留地がありますが、このうち県道栃木小山線沿線の地区利便施設用地とした1.8ヘクタールにつきましては、既に契約が済んでおり、残る2.5ヘクタールについては住宅用地として住宅メーカー数社に処分するとのことでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 25番、石川議員。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) 区画整理地内が水害の問題もあって、何か埋め立てて少し高くなるようであります。この地内が高くなるということは、逆に言えば周りの既存の住宅がその分低くなるということなのです。あそこで水害に見舞われたということになれば、当然周りが今度は水害を受ける、被害を受ける可能性があります。そこで、この区画整理の全体に水路を回して、その周りの住民のところに被害が今後起こらないような、そういう対策を伺いたいと思います。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。 ◎福田江津丈都市整備部長 対策ということですよね。今回、思川西部土地区画整理事業地内で工事を行っております調整池がございます。この調整池については、地区内に降った雨をいきなり下川の地域に流す、あるいは豊穂川に直接流すということを抑制するための工事、いわばそういうことを抑えるための工事をしている。それが今回の工事ということで、それはそういう意味では地域に対する配慮ということの工事でございます。よろしくお願いします。 ○関良平議長 25番、石川議員。石川議員、30分たちましたので。                  〔25番 石川正雄議員登壇〕 ◆25番(石川正雄議員) まだ持ち時間2分50秒あります。先ほど言ったように、当然周りに被害が起きる。今若干埋め立てしているようであります。あそこはもともとは時々水害があって、水田としては肥沃な土地だと言われております。水害があるところですから、当然少し盛り土しないと今後の住宅ができないということになると思います。当然盛り土すれば周りに被害が起きる。だから、今回の計画では、その全体をカバーする、全体を囲むような水路というのは計画されていないのです。そこが必要ではないかと私はそのように感じていますので、今後の計画の中に盛り込んでいただきたいと思います。  大行寺地区の水害の問題で、特に重要だと思われます水門の設置、排水機場の設置は、先ほど答弁がありましたので、ちょっと割愛させてもらって。 ○関良平議長 石川議員、時間です。
    ◆25番(石川正雄議員) あと1分35秒でお願いします。 ○関良平議長 いやいや、おおむね30分は過ぎていますので。 ◆25番(石川正雄議員) 特にあの水害でほとんどのお宅が200万円から500万円かかったと。住宅リフォーム助成制度がどうしても必要かなと、私はそのように考えていますので、住宅リフォーム助成制度について伺いたいと思います。 ○関良平議長 答弁、田村建設水道部長。                  〔田村一美建設水道部長登壇〕 ◎田村一美建設水道部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  住宅リフォームに対する助成事業につきましては、本年9月議会で答弁させていただきましたとおり、本市への移住、定住を促進するため、空き家バンク制度に登録した物件のリフォーム工事に対する補助制度の確立に取り組んできたところであり、去る9月29日に制度を制定し、実施したところであります。このたびの住宅の浸水被害に対しましては、住宅修繕費等利子補給金交付事業や、被災者生活再建支援法に基づく支援制度等により支援しておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 以上で、25番、石川正雄議員の一般質問を…… ◆25番(石川正雄議員) まだ1分30秒あります。                  〔「石川さん、議運で決めたんだからだめだよ」「議長                    発言が本当だ、石川さん」「石川さん、だめだよも                    う」と呼ぶ者あり〕 ◆25番(石川正雄議員) 以上で終わります。外部の意見が騒がしいと思います。 ○関良平議長 25番、石川議員の一般質問を終わります。  この際、暫時休憩いたします。                                      (午後 2時02分) ○関良平議長 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 2時14分)                                                       ◇ 安 藤 良 子 議員 ○関良平議長 引き続き一般質問を行います。  18番、安藤良子議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) 議席番号18番、安藤良子。議長の許可をいただきましたので、市政一般個人質問をいたします。  まず初めに、11月にご逝去されました野村議員に心からご冥福を申し上げます。  また、さきの関東・東北豪雨におきましては、被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げますとともに、一日も早く日常生活に戻られますようご祈念申し上げます。  それでは、質問に入ります。1、観光振興策について。(1)家康公400年祭とのかかわりについて。なぜ今観光が必要とされているのかということですが、現在長期の景気低迷や人口の減少、少子高齢化問題などにより地域経済は大きな構造変化の一大局面を迎えています。そのような状況下で、2010年6月に、国の成長戦略の一つとして、観光立国・地域活性化戦略が掲げられました。それは、観光の地域に対する高い経済波及効果、雇用創出効果が期待されているからにほかなりません。極端な例ですが、中国、アジアからの爆買い現象がニュースになるありさまです。平成20年10月、国土交通省が開かれた観光庁、従来の枠にとらわれない、役所らしくない役所をと銘打って、観光庁が開設されました。観光による地方創生、地域活性化の一層の推進を図るため、観光地域づくりに関心のある地域の参考となるよう、全国各地のさまざまな創意工夫に富んだ事例を掲載した「観光地域づくり事例集2015~日本を元気にする地域の力~」を作成、公表しています。その中で特に、伝統文化、史跡、世界遺産の活用・保全などとの連携が必要不可欠と言われています。  そこで、小山市では、観光振興策について、家康公400年祭とのかかわりについてはどのようなものだったでしょうか、お尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、大久保市長。                  〔大久保寿夫市長登壇〕 ◎大久保寿夫市長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  小山市は、徳川家康公が戦国乱世に終止符を打ち、天下泰平の世、江戸幕府成立への道筋をつけた天下分け目の軍議、小山評定の開かれた開運のまちであります。家康公が日光東照宮に祭られますと、日光街道21宿が整備され、このうち小山市内には間々田宿、小山宿、新田宿の3つの宿場が整備されますとともに、小山御殿もつくられ、日光社参の際の歴代将軍家の休憩、宿泊に利用されました。  このように小山市は、家康公及び徳川将軍家と深い歴史的関係を有していることから、家康公薨去後400年に当たる今年、静岡市や日光市などと同様に、ゆかりの深い地域と連携して、家康公や徳川将軍が刻んだ歴史をしのび、開運のまちおやまの魅力を全国に広く発信することを目的として、徳川家康公四百年記念事業を開催いたしました。本年2月27日に、徳川家康公四百年記念事業小山市実行委員会を設立し、2月には小山評定講演会、観劇会、3月には乙女河岸完成式、4月には小山宿周辺の史跡を歩くまち歩き、7月にはおやまサマーフェスティバル2015、8月には小山御殿広場開園式、9月には特別展「徳川家康公と小山」、10月には文書館講座「日光社参と小山御殿」、11月にはおやま健康料理コンクールなど、各種講座やイベントを実施するとともに、関連事業として日光社参ウオークにも協力を行いました。中でも観光振興事業としては、サマーフェスティバルのオープニングカーニバルが、くしくも小山評定が開かれた7月25日に当たり、事業に「四百年記念事業」の冠を掲げたこともあって、例年にない盛り上がりを見せました。  また、史跡の保存と活用の両立を目指し、小山御殿広場を多目的広場としての整備を実施し、8月29日に開園することができましたが、今後多目的広場として中心市街地の活性化にも大いに役立つものと期待しています。日光社参ウオークにつきましては、将軍家の日光社参と同じ行程を歩くもので、御殿広場が発着点に選ばれ、道中間々田宿、小山宿、新田宿において、地元の皆様によります食や観光資源を活用した心温まるおもてなしが行われ、参加者の方々より、たくさんの感謝の言葉をいただきました。また、おもてなし内容を検討する中で、時代考証に即した徳川家康公開運御膳が市の管理栄養士により考案、作成され、地元の食材を活用し、開運、健康、小山をイメージしたお弁当であるとして高く評価され、多くのマスコミにも取り上げられました。このように徳川家康公四百年記念全8事業を行うことにより、小山市の歴史的資産を活用した観光PRも行うことができました。今後も行政、団体、関係者が連携を図りながら、歴史のまち小山を発信してまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いします。 ○関良平議長 18番、安藤議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) 本当に家康公様のおかげで小山にはたくさんの方がいらして盛り上がったことがよくわかります。しかし、今後のことを考えてみますと、東海大学経営学部観光ビジネス学科、宮内順教授によりますと、従来型といいますか、今までの旅は旅行会社がメニューやコースを設定して参加する参加型でしたが、人々の価値観が多様化し、1度行って参加に、あそこは行ったことがある。次はほかのところへというような選択を繰り返していては、経済的効果に限りが出てきます。そこで、宮内教授は、このような出発地始動から、地域創生推進役として着地型、到着地型観光への転換をモデル化して、検証、推進しております。特にその土地に刻まれた歴史は、地域最大の観光資源であり、学習する観光が重要となり、歴史観光をより楽しむために、その資源の背景にある歴史やストーリーを知ることが旅の魅力となり、いわゆる歴女、歴史の好きな女性たちがストーリーを知ることが大変喜ばれています。わざわざ出かけてくる旅であります。名所旧跡周辺から地域滞在型観光へと企画したりと、観光を文化政策に結びつける行政、民間のプロジェクトが求められてきます。  (2)観光による地域活性化について、小山市はどのようにお考えでしょうか。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。                  〔安田好利経済部長登壇〕 ◎安田好利経済部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  小山市は、水と緑と大地の豊かな自然環境と古い歴史を有し、東京圏からわずか60キロメートルの新幹線の停車する、鉄道、国道ともに交差する交通の要衝として、今後も大いに発展する可能性を持ったまちであります。特に、徳川幕府の成立を決定づけました小山評定の開かれた開運のまちとして歴史のまちを全国発信しております。小山市には、2010年に世界のユネスコ無形文化遺産に登録された本場結城紬や、2012年に世界のラムサール条約に湿地登録されました渡良瀬遊水地を初め、小山原産の市花でありますオモイガワザクラや市のシンボルである清流、思川などの自然資源、古代から中世にかけてつくられた5件7カ所の国指定史跡や乙女河岸に代表される歴史資源など、豊富な地域資源があり、これらを観光資源として生かしながら、回遊性を高め、人々のにぎわいを創出できる事業を実施することで地域の活性化を図っております。  特に本場結城紬では、着心地体験事業や小山きものの日を初めとするイベント等を実施しており、あわせて平成26年10月に友好都市盟約を締結いたしました結城市とのイベント交流など、産地間連携も重ねております。また、渡良瀬遊水地につきましては、国土交通省が渡良瀬遊水地第2調節池の掘削により整備する浅い池、深い池、それらをつなぐ水路などを活用し、そこに園路や木道、研修施設や宿泊施設、直売・加工施設等を整備し、東京圏の小中学生や親子連れ、ハイカーなど観光客を呼び込むことのできる第2の尾瀬を目指しております。これらの世界に誇る宝を観光資源の核として、インバウンドも含めた、より一層の交流人口の増大に努め、観光による地方創生を推進してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 18番、安藤議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) ご答弁ありがとうございました。  (3)計画の推進体制・あり方についてお尋ねします。経済波及効果の大きい観光を目指して、政府は平成18年、観光立国推進基本法を成立し、翌19年、観光立国推進基本計画を閣議決定、平成25年、観光立国実現に向けたアクションプログラムを取りまとめています。小山市においても地域活性化戦略として、観光振興に力を入れるには計画を立て、推進体制を整えねばと思いますが、いかがでしょうか。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。                  〔安田好利経済部長登壇〕 ◎安田好利経済部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  小山市は、世界に誇る本場結城紬や渡良瀬遊水地など文化や歴史、自然の調和のとれたまちであります。平成27年10月に策定しました小山市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、渡良瀬遊水地について、エコミュージアム化事業による自然観察や自然体験、観光客を導入するためのインバウンドにも対応した宿泊施設や地域文化を体験、学習する施設、地元の食を堪能できる農村レストランや地元の新鮮な野菜を手にできる直売所、地元産品を加工する加工所などの交流施設を整備することにより、観光客を受け入れる環境を整え、地方創生の目玉として観光地化を推進しております。  また、本場結城紬では、結城市と連携することで、本場結城紬を生かした観光地化への課題解決のため、平成27年度から国土交通省からモデルとして選ばれ、観光まちづくり検討会に出席し、意見交換を実施しております。また、小山駅前に仮称ではありますけれども、本場結城紬情報発信センターの整備が予定されていることから、今後の小山市における着地型観光の拠点として期待しているところでございます。  今後の観光振興策といたしましては、都市部を発着地点とし、旅行会社が観光地へ送客するというこれまでの発地型観光から、旅行者自身が現地に赴き、自分なりのネットワークで地域の観光を選び、体験し、現地で解散するという着地型観光を目指し、小山市のよさを体感できるような観光地化の推進体制を構築してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 18番、安藤議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) ご答弁ありがとうございました。着地型の観光について一言お願いがあります。再質問になります。  10月の末に宮崎県都城市に高城運動公園整備事業屋内競技場新築工事を見学しました。工事現場に入りましたら、ヘルメット姿の男の方が笑顔で迎えてくださいました。えっ、と思いよく聞きましたら、小山市の巴コーポレーションの方々が現場にとどまっておりまして、工事の組み立てにかかわっておりました。そこに私ども議員が行ったので、笑顔でありました。都城市は、平成18年、4町が合併したことから、スポーツ施設の見直しをして、Jリーグのキャンプ実施などのために、その一環としての新築工事でした。私は、巴コーポレーションがスカイツリーを建設しているというのは存じ上げておりましたが、現地の方の話を聞きましたところ、体育館建設のスペシャリストですというお話も聞きました。このように小山には、産業観光という視点から特徴ある会社、工場、生産品を紹介することもできます。また、この間のニュースでは、縄文時代の遺跡、土器がイギリスのオークションで高値がつき、1万年続いた縄文時代文化が一躍脚光を浴びています。一場面を寺野東遺跡で案内したりできます。また、ロボットコンテストの小山高専は、世界に名をはせています。このように歴史、文化、産業、教育などの観光名所を横に連携を組み合わせての観光振興についてはいかがでしょうか、お考えをお尋ねします。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。 ◎安田好利経済部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  小山市には、ただいま申し上げましたように、世界に誇ります渡良瀬遊水地や本場結城紬を観光地化の目玉として推進しておりますが、そのほかにも小山市原産の市花でありますオモイガワザクラや市のシンボルであります清流思川、また多くの寺社や工芸品など、歴史や自然、文化施設が多数ございます。また、工場見学や農業体験なども観光資源として取り入れた活用が期待できます。今後、小山市観光協会や小山商工会議所、各商工会を中心に、既存の組織などと連携を図りながら、農業や商工業の観光素材を生かし、学びや食、癒やし、体験をテーマとした観光コースの開発に努めまして、着地型観光を目指してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 18番、安藤議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) ありがとうございます。観光振興に力を入れて計画し、実行していただきたいと思います。私も全国さまざまな会議に参加しますと、その会議の終了後、見学ツアーが企画されています。歴史街道だったり産業観光だったり、歴史の跡、何もないけれども、ここにあったのだよという、その歴史の軌跡、あと食べ物の歴史、昔はここでこういう食べ物があったのだよという話、世界遺産、ここにはこんなすばらしいものが再発見されているよという、本当に何でもないことがうまいぐあいにツアーに組み立てられています。参加してみますと、企画によってたくさんの魅力を感じ、また行ってみたいと思いますので、ぜひ観光のほうに力を入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次、2、文書管理体制について。文書館のあり方についてお伺いします。小山市文書館は、市民の共有財産として後世に長く伝えていくために、歴史的に価値のある市の公文書や古文書、その他の史料、歴史の史料ですが、史料などの収集、整理、保存を行い、閲覧などに利用しようとするものです。いわゆる過去に学び、現在を知り、未来を創造するための施設です。対象となる文書とは、公文書、市内旧家、古いおうちの文書、それから諸団体の文書、例えば企業、学校、労働組合、農協、商工会議所、自治会など活動していた文書の管理保存されていたものなど、また地域の文献、パンフレット、地域情報、市史編さんの調査資料などが保存されています。このように過去と現在をつなぐさまざまな文書が対象です。今までの公文書の整理状況、文書館のあり方についてお伺いします。 ○関良平議長 答弁、森谷総務部長。                  〔森谷昌敏総務部長登壇〕 ◎森谷昌敏総務部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  文書館は、平成19年4月に開館以来、平成26年度まで3,159箱の公文書を受け入れてまいりました。現在平成23年度受け入れ分まで選別及び目録作成が終了いたしまして、平成24年、25年度受け入れ分の69箱について作業中であり、今年度中に選別及び目録作成が終了する予定でございます。現在市民の皆様に閲覧していただいているものは、博物館などの企画展において活用されている古文書、それとか行政及び学術研究者、土地家屋調査士などの方が活用している地引絵図でございます。なお、平成26年度の閲覧申請件数は54件で、閲覧した資料は132件となっております。今後の課題といたしましては、選別が終わった公文書の公開、非公開を関係各課と協議しながら決定する作業を進め、広く市民の皆様にご活用いただけるよう努めてまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 18番、安藤議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) 保存するか廃棄するかという選別が終わった後の公文書の公開、非公開、市民の目に触れることができるかどうかということですが、それはどのような分け方をどなたが行うことになるのでしょうか、お尋ねします。 ○関良平議長 答弁、森谷総務部長。 ◎森谷昌敏総務部長 ただいまの再質問にお答えを申し上げます。  公文書の公開、非公開のご質問でございますが、これにつきましては文書館の職員による仮判定後、各担当課に確認を求め、判定をすることになっております。判定の際には、小山市文書館管理運営規則第6条第2項によりまして利用を制限することができること及び小山市情報公開条例との整合性を図り、慎重に進めてまいります。なお、公開、非公開の判定につきましては、平成25年度までの目録件数が約5,670件と予想されていることから、今後関係各課と協議検討を進め、市民の皆様がご活用できるよう努めてまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 18番、安藤議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) せっかく選別をしましても、私どもの目に触れなければということがありますので、よろしくお願いします。  文書館の役割として、今までの文書館での企画展、内容、成果についてはどのようなものでしょうか。また、その企画展をどのように広報しているでしょうか。さらに、企画展において、ほかの文書館との展示物の貸し出し、交流などはできるのでしょうか、お尋ねします。 ○関良平議長 答弁、森谷総務部長。 ◎森谷昌敏総務部長 ただいまの再質問にお答えを申し上げます。  まず、企画展につきましては、今年度10月21、22日の2日間、文化センターギャラリーにおきまして、題名につきましては、「映像・写真で見る地域の風習とまつり」ということで題しまして開催をさせていただきました。内容につきましては、各自治会等に根差す昔からの風習、伝統、祭りなどをテレビおやまで放映されたものを再編成いたしまして、会場内で再生しながら文書館所有の資料や写真等を使って、昔ながらの伝統を保持、保存、存続し続けていることを市民の皆様に紹介いたしました。成果といたしましては、2日間で133名のご来場をいただきました。また、引き続き11月21日まで、文書館の本館におきまして、抜粋展示ということを行いました。アンケートの中では、「今まで知らなかったことがよくわかりやすく一目瞭然に展示されていた」とか「小山の歴史にも触れられ、今後もこのような貴重な企画展を続けてほしい」というようなお話がありました。また、昨年に続きまして、第2弾といたしまして、レコード鑑賞及びCD盤作成ということをやりまして、昨年のリピーターの方もたくさんいらっしゃいまして、貴重な古いレコードの提供、寄贈を受けまして、そのかわりご本人に写真入りのCD盤を作成しまして、お渡ししたということで大変好評を得ているということでございます。  最後になりますが、周知方法でございますが、市の広報、それとかポスター、チラシ等を市の庁舎とか各公民館にまず張りました。また、切り抜き写真の看板とかチラシも中央自由通路のほうに設置をいたしまして、往来する皆様方に周知を図ってきたところでございます。そして、貸し出しにつきましても、この交流については、基本的には文書館所有の史料等を使っておりまして、他市、他県との文書館等の貸し出し交流は、現在のところ行っておりませんが、今後企画展で必要となれば、交流を進めてまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。長くなりました。 ○関良平議長 18番、安藤議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) レコードの音楽まで、また画像も保存、活用されていることで、ちょっと地味な建物ですが、文書館の存在が大きく私は認識できました。  それでは、(2)行政文書などの管理体制についてお伺いします。公文書管理法では、行政文書の管理について定められています。小山市庁内でのファイリングシステムの現状について伺います。また、文書の電子化も並行して進化している時代ですが、その現状と今後についてもお尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、森谷総務部長。                  〔森谷昌敏総務部長登壇〕 ◎森谷昌敏総務部長 ただいまのご質問にお答えを申し上げます。  行政文書は、小山市文書取扱規程に基づきまして、各課において現年度分と前年度分の2カ年を保管してございます。それ以前の紙文書は保存文書の基準によりまして、永年、10年、5年、3年に区分けをいたしまして、文書館分室で保存をしてございます。毎年5月には、先ほどの紙文書のうち保存年限が終了したものを文書館に移管してございます。  文書の電子化につきましては、平成19年1月から文書管理システムの運用を開始いたしまして、事務の簡素化と紙文書の減量化を図っております。その結果、電子決済は平成26年度が66.8%、それがことし平成27年4月から10月までの7カ月間で69.4%と普及してございます。また、保存年限を終了した電子文書につきましては、目録データを文書館へ送付しております。今後は、行政文書を管理している文書管理システムと文書館システムの情報データの連携を図りまして、行政文書の公開を目指してまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 18番、安藤議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) 平成19年からの電子化の話を聞きますと、その情報も電子化されているわけで、文書管理システムと文書館システムの情報データが連携しないとそのままになってしまいますので、市民のために活用、閲覧できません。具体的には、これからはどのようにしていくのでしょうか。 ○関良平議長 答弁、森谷総務部長。 ◎森谷昌敏総務部長 ただいまの再質問にお答えを申し上げます。  市では、先ほど答弁のとおり、事務の簡素化と紙文書の減量化を目的といたしまして、平成19年1月から文書管理システムを導入しております。先ほど申し上げたとおりです。文書管理システムは、文書を受け取る収受や決済を受ける起案などを電子で行う内部システムでございまして、文書の保存は紙文書同様、保存文書の基準により区分けをいたしまして、システム内にデータで保存しております。そして、保存年限3年以上で廃棄年限に到達した文書を一括してシステム内の文書館ホルダーに移管をいたしまして、文書館職員がホルダー内の文書を保存と廃棄に選別いたします。その後、選別が終了した保存文書を公開、非公開に区分けいたしますが、これらの文書は文書管理システム内にあるため、一般の方には閲覧できない状態になっております。これらの区分けをした行政文書を公開するため、文書管理システム内の選別済み保存文書と文書館システムを接続し、公開文書のみ閲覧できるようにするものでございます。ちょっと長くなりました。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 18番、安藤議員。30分のおおむね経過しております。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) では、慌てまして、博物館収蔵の現状と課題についてお尋ねいたします。 ○関良平議長 答弁、片柳教育部長。                  〔片柳理光教育部長登壇〕 ◎片柳理光教育部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  小山市では、郷土の歴史や文化を知る上で貴重な考古、歴史、民俗及び美術工芸分野の資料を収集、整理いたしまして、博物館、車屋美術館、文書館で一般公開しております。その内訳につきましては、考古資料がテンバコ1,200箱に収納しました破片類を含めまして約30万点、古文書等の歴史資料が約15万点、民俗資料が約3,000点、版画、陶磁器等の美術工芸品が200点ほどありまして、博物館収蔵庫や横倉、飯塚等の分室におきまして防犯、防火、温湿度に十分配慮しながら配慮しております。しかしながら、収蔵スペースにも限りがありまして、また収蔵資料の増加が予想されることから、今後とも収蔵スペースの確保に努めるとともに、博物館、車屋美術館共有の収蔵庫建設についても進めてまいりたいと考えております。博物館が収蔵する資料につきましては、市民共有の財産であるとの考えに立ちまして、これからも市内に残されました貴重な歴史資料や、市を代表する美術作家の作品等を収集いたしまして、長く保存、伝承するとともに、広く公開していくための方策を考えてまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 18番、安藤良子議員。                  〔18番 安藤良子議員登壇〕 ◆18番(安藤良子議員) 済みません。2年前に私がお尋ねしたときには、テンバコ400箱だったのが、今は1,200箱になっていまして、その中の破片類が15万点だったのが30万点になっております。また、歴史資料が10万点だったのが15万点になっています。2年でこんなにふえているものですから、どうぞ収蔵庫の建設をよろしくお願いいたします。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○関良平議長 以上で、18番、安藤良子議員の一般質問を終わります。                                                       ◇ 篠 﨑 佳 之 議員 ○関良平議長 続いて、15番、篠﨑佳之議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) 議席番号15番、篠﨑佳之です。ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従い、市政一般個人質問をさせていただきます。  まず、去る11月22日に亡くなられた野村議員のご冥福を心よりお祈りいたします。野村議員は、私が佐藤代議士の秘書のころよりお世話になり、議員になってからもご指導いただきました。心よりお悔やみを申し上げます。  また、9月の関東・東北豪雨による災害で被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早くもとの生活に戻りますことをお祈りいたします。  それでは、質問に入ります。最初に、渡良瀬遊水地関連事業の(1)防災対策についてお伺いします。渡良瀬遊水地につきましては、振興5カ年計画の2年目であり、着実に前進しているものと考えておりますが、9月の台風第18号による大雨のため、河川が増水し、道路や田んぼの冠水により生井、寒川地区でも大変な被害が出ました。渡良瀬遊水地が治水機能を果たし、決壊こそありませんでしたが、まさにぎりぎりの状況であったのは間違いありません。思川や巴波川の水位が危険水位を超えて多くの方が避難されました。防災無線や消防の呼びかけ、避難場所やその経路の周知や方法に今後検証が行われるものと思いますが、私は渡良瀬遊水地の関連事業の影響について、特に第2調節池の掘削や防災広場、またハザードマップの見直しについて、市の考えをお伺いします。 ○関良平議長 答弁、大久保市長。                  〔大久保寿夫市長登壇〕 ◎大久保寿夫市長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  ことし9月、関東・東北豪雨の気圧配置により発生した線状降雨帯は、思川流域に大雨をもたらし、降り始めてからの流域平均降雨量450.3ミリメートルとこれまでの最多雨量を記録し、思川の乙女水位観測所の水位は急激に上昇、計画高水位を1.21メートル超える9.95メートルと観測以来過去最高を記録しました。一方、今回の大雨では、渡良瀬遊水地第2調節池が3,560万トンの貯水容量に対し、81.5%に当たる2,900万トンの洪水を貯留し、思川乙女水位観測所の最高水位が9.95メートルと計画高水位8.74メートルを1.21メートルも超えたにもかかわらず、奇跡的に堤防決壊を回避させることに大きな役割を果たしました。このようなことから小山市では、渡良瀬遊水地第2調節池の掘削による治水機能強化が急務であると捉え、引き続き国に強く要望するとともに、地域住民が短時間で安全に移動可能な一時避難場所を確保するため、国土交通省利根川上流河川事務所と小山市が連携し、小山市防災広場の整備を進めております。小山市防災広場の進捗状況につきましては、平成27年度、小山市が用地買収、平成28年、29年度に国土交通省が盛り土、平成29年度に小山市が整備を行い、完成する予定としております。  また、今回の水害では、生井、寒川地区等に避難指示が発令され、多くの市民が避難したことから、現在防災会議幹事会において、今回の浸水被害を受けた区域の状況、避難情報の伝達、避難所対応などの実証結果をもとに、洪水ハザードマップなどの見直しを行うとともに、排水対策を強化し、災害に強いまちづくりを推進してまいります。  以上、よろしくお願いします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ご答弁ありがとうございました。再質問いたします。  今回の大雨では、与良川排水機場の処理能力以上の内水となりました。与良川や用水路の水が排水し切れずに、下生井地区の家屋まで水が迫ってまいりました。そこで、来年度から国営かんがい排水事業栃木南部地区が事業着手されますが、その中で与良川排水機場の整備はどのようになるのでしょうか、お伺いします。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。 ◎安田好利経済部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  ご質問の与良川第1排水機場につきましては、昭和47年に県営湛水防除事業により整備し、与良川第2排水機場につきましては、昭和59年に県営かんがい排水事業により整備されたものでございます。このような状況の中、関東・東北豪雨においては、設計をはるかに超える流入がありましたが、排水を続け、地域の湛水被害の軽減に威力を発揮したところでございます。これらの排水機場の整備につきましては、平成28年度に事業着工が予定されている国営かんがい排水事業栃木南部地区において、与良川第1排水機場、与良川第2排水機場の統合整備を初め、広域的な排水対策を行いまして、地区内の湛水被害の軽減を図ってまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ありがとうございました。  次に、(2)観光地化(インバウンド)の推進についてお伺いします。観光地化については、渡良瀬遊水地のラムサール条約湿地登録により、エコミュージアム化を計画することによって、市内外の誘客を図ることが目的であると思いますが、そのほかにもトキ、コウノトリが飛来するようになるとか、旧思川の水辺空間を活用したボートなどの遊戯施設や直売所などが誘客につながると思いますが、インバウンド、外国人の誘客については、どのような考えを持っているのか、小山市の方針についてお伺いします。 ○関良平議長 答弁、日向野総合政策部長。                  〔日向野貞二総合政策部長登壇〕 ◎日向野貞二総合政策部長 ただいまの質問にお答え申し上げます。  平成24年7月3日に世界のラムサール条約に湿地登録された渡良瀬遊水地は、国内最大の遊水地であり、東京を守る治水のかなめであるとともに、絶滅危惧種183種を含む動植物が生息、生育する自然の宝庫であります。小山市では、平成26年3月に、渡良瀬遊水地関連振興5カ年計画を策定し、第1に治水機能確保を最優先としたエコミュージアム化、第2にコウノトリ・トキの野生復帰、そして第3に環境にやさしい農業を中心とした地場産業の推進を賢明な活用の3本柱として観光地化による地方創生に努めております。一方、渡良瀬遊水地の観光地化は、本年10月に策定しました小山市まち・ひと・しごと創生総合戦略における基本目標の一つとして、新しい人の流れの創出の中でも交流人口の増大を図るための施策として位置づけております。観光地化の取り組みの一つである第2調節池のエコミュージアム化は、国土交通省が第2調節池の掘削により整備する浅い池、深い池、それらをつなぐ水路等を活用しまして、そこに園路や木道等を整備し、東京圏の小中学生や親子連れ、ハイカーなどに自然観察や自然体験の場を提供するものであります。エコミュージアム化とあわせまして、観光地化を図るため、インバウンドにも対応した宿泊施設や地域文化を体験・学習する施設、子供たちが遊べる水辺空間、地元の食を堪能できる農村食堂や地元の新鮮な農産物を手にできる直売所、地元産品を加工する加工所など、来訪者にとって魅力ある機能を持つ交流施設としての整備をしてまいります。  また、エコミュージアム化を図る第2調節池に隣接する旧思川につきましても、水辺と一体となった藤棚や四季折々の花々を植栽した散策路を、日本一の藤・ラムサール水辺回廊として整備し、多くの人々が訪れる魅力的な水辺環境としてまいります。今後は、外国人観光客の受け入れ態勢の整備や周辺市町との連携など、観光地化を図るための体制づくりを進め、渡良瀬遊水地第2調節池及びその周辺を観光資源の核として、インバウンドを含めた交流人口の増加を目指してまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ありがとうございました。先日テレビで見ましたが、栃木市では日光に来た外国人の観光客に栃木市の観光パンフレットを配って、実際に誘客に動いていました。日本を訪れる外国人の数が年間2,000万人を超えようとする現在、地方もその受け皿になり得る可能性を持っていると思います。先ほどの答弁で、外国人観光客の受け入れ態勢を整備し、周辺市町との連携というご回答がありました。小山市としては、インバウンドについて具体的にどのような案をお持ちか、お伺いします。 ○関良平議長 答弁、日向野総合政策部長。 ◎日向野貞二総合政策部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  外国人観光客の受け入れ態勢の整備につきましては、多言語版のガイドパンフレットや案内板の作成、そして案内役としての外国人対応ガイドの養成などを考えてございますけれども、先ほどの第2調節池のエコミュージアム化や、来訪者にとって魅力ある機能を持つ交流施設の整備及び旧思川の魅力的な水辺環境の創出などの環境整備の進捗に合わせまして、インバウンド対応の観光地化による交流人口の増大を図るための受け入れ態勢の整備に取り組んでまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ありがとうございます。観光地化を図ることも大切でありますが、迎え入れる地元の理解やおもてなし、ソフト面の充実も大切であると考えておりますので、よろしくお願いします。  次に、(3)バイオマスエネルギー開発(ヨシ活用)についてお伺いします。ヨシの活用につきましては、地場産業としてのヨシズとしての利用が主でありますが、そのほか堆肥化、ヨシ紙などの活用をお聞きしましたが、市としてもいろいろな用途を検討していると思います。今回バイオマスエネルギー開発としてどのようなことを考えているのか、中身についてお伺いします。 ○関良平議長 答弁、飯島市民生活部長。                  〔飯島和子市民生活部長登壇〕 ◎飯島和子市民生活部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  バイオマスエネルギーは、温室効果ガスの排出が少なく、石油や石炭等の化石燃料エネルギーにかわるクリーンなエネルギーとして開発及び利用が期待されております。バイオマスエネルギーには、動物系や木質系等さまざまな種類がございますが、小山市が世界に誇るラムサール条約登録湿地渡良瀬遊水地には、国内最大級の1,500ヘクタールにわたるヨシ原があり、そこに生えるヨシにつきましても、草本系バイオマス燃料の一つとして利用が期待できるところでございます。国内におきましては、既にヨシをエネルギー利用している自治体等があり、ペレット化、バイオエタノール化、直接燃焼またはガス化による熱利用等の例がございます。また、近年では、草本系及び木質系バイオマスを利用した発電技術が開発されており、大規模なバイオマス発電プラントが建設された自治体も出てきております。これらのことから、小山市におきましても、ヨシのさらなる有効活用を図るため、ヨシを活用したバイオマス発電等エネルギー活用の実現に向け、今後国への要望とともに、先進地の調査や大学等と連携した研究を進めていく考えでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ありがとうございます。ペレット化やバイオエタノール化、ガス化などをして熱利用している自治体や発電プラントを建設した自治体があるということで、さまざまなヨシ活用の可能性を考えているようであります。これから調査研究が進められるということでありますので、実用化には実際のところ採算性がポイントになるかなというふうに思います。まだまだいろいろ課題はあるでしょうが、今後に期待したいと思います。  次に、土木行政について2点お伺いします。1点目は、テクノパーク小山南部についてお伺いします。渡辺一男議員と質問が重なりますが、よろしくお願いします。小山市は、鉄道、国道の交差する地理的に交通の要衝にあり、新4号国道は、今年度中に茨城・埼玉区間の全線開通が予定される圏央道の五霞インターチェンジに直通し、交通の利便性にすぐれた地域であることは間違いありません。その地理的優位性を生かし、企業を呼び込むことは、小山市にとって必然にも考えられます。市のほうにも工業用地の問い合わせがあると思いますが、当然受け皿が必要となるわけですが、現在のところ来春完成予定の第四工業団地は分譲が決まっているようですし、小山東工業団地の1区画を最後に紹介できる用地はないのではないかと思います。景気の動向もございますが、より首都圏に近いお隣の古河市や埼玉県では、その立地特性を生かし、工業団地の計画が盛んに行われているようであります。小山市としても、進出企業へのさまざまな優遇制度があり、かつ新4号国道沿いについては条件はよいのですから、他市に負けないよう頑張っていただきたいと思います。  そこで、テクノパーク小山南部ですが、これは塚崎・東野田地区の圃場整備として、県営経営体育成基盤整備事業を活用して、非農用地を生み出し、そこに工業団地を造成するものと理解しておりますが、今回新規工業団地開発推進ということで、小山東部工業団地第2工区とともに予算編成されていますが、テクノパーク小山南部の事業内容と進捗についてお伺いします。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。                  〔安田好利経済部長登壇〕 ◎安田好利経済部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  本年10月に圏央道、桶川北本インターチェンジ、白岡菖蒲インターチェンジの区間10.8キロが開通し、関越道、中央道、東名高速に直結したことにより、東京圏を中心に各方面へのアクセスが一段と向上し、当市におきましても新4号国道沿いの土地需要が高まってきております。このような中、まち・ひと・しごと創生総合戦略に位置づけ、小山市に住み、働き、豊かな生活が送れるよう、地域社会の実現を目指し、大谷南部地域の新4号国道沿いにテクノパーク小山南部工業団地を造成しているところでございます。この工業団地は、塚崎・東野田地区県営経営体育成基盤整備事業により創出される非農用地と隣接します山林を買収し、全体面積約16ヘクタールの工業団地を造成する計画で、昨年度までに基礎調査及び現況測量、農林水産省関東農政局との非農用地区域設定協議を完了いたしまして、今年度は用地測量及び基本計画策定、工業用地南側に設置を予定しております調整池の排水管埋設工事を県道の道路改良工事に合わせまして実施したところでございます。また、来年、平成28年度は、買収予定地の鑑定評価、用地交渉、埋蔵文化財の試掘調査、地質調査ほか関連法規に基づく諸手続を進めてまいります。その後、用地買収、自然環境調査、実施設計、開発許可等の手続を経まして、造成工事を実施しまして、平成31年度の予約分譲を目標に計画的に事業を推進しております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ありがとうございます。今回の経営体育成基盤整備事業の中で、塚崎・東野田圃場整備の内容を改めてお伺いします。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。 ◎安田好利経済部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  圃場整備事業の塚崎・東野田地区は、小山用水土地改良区の12区、13区の約98.6ヘクタール、農家戸数で268戸を対象とした農業生産基盤条件の改善を目的としておりまして、県営経営体育成基盤整備事業を導入しまして、平成27年度から事業着手をしているものでございます。圃場整備をすることによりまして、大型農業機械の導入が可能となる農地の区画拡大、農道の整備、適正な水管理が行える農業用水路などの整備ができ、高生産性農業の実現と経営体の育成が図られるものでございます。また、本事業により、農業の担い手である地域の中心となります経営体13名を育成しまして、担い手への集積率13.3%を48.7%まで引き上げる計画でございます。今年度は、事業区域となります地区会の創設と換地計画を予定しておりまして、事業完了につきましては平成32年度を予定しております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ありがとうございました。もう一つ再質問いたします。  先ほどの答弁で、工業団地は隣接する山林を含めて全体面積が約16ヘクタールとお聞きしましたが、今年度用地測量、基本計画策定ということで、まだ不確定な部分はあるとは思いますが、16ヘクタールのうちおよそどのくらい分譲できるのか、お伺いします。 ○関良平議長 答弁、安田経済部長。 ◎安田好利経済部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  現在基本計画を作成しているところでございまして、正確な分譲予定面積は出ておりませんが、今までの工業団地の造成結果及び開発区域の形状等を検討いたしますと、全体開発面積に対します分譲面積の割合が65%から75%であると考えております。テクノパーク小山南部は、全体開発面積が約16ヘクタールであることから、分譲面積は10ヘクタールから12ヘクタール程度になると考えてございます。また、概算でございますけれども、分譲地のほかに道路を約2ヘクタール、調整池約1.4ヘクタール、公園を約0.2ヘクタール、緑地を約0.4ヘクタール等を設ける予定となっております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ありがとうございます。工業用地として10から12ヘクタールとなりますと、実際何区画に分譲するのかわかりませんが、ニーズは確かにあると思います。ほかにも工業団地の候補地の調査検討をしているようでありますし、計画どおりに進捗することを期待しております。  2点目は、間々田地区の都市計画についてお伺いします。間々田地区は、小山市の南の玄関口であり、小山市の人口動態でも、若干ではありますが、人口のふえている地域でもあります。間々田地区の整備については、間々田駅周辺地区都市再生整備事業や粟宮新都心構想、都市計画道路小山野木線などの事業のほか、地域のまちづくり事業が行われており、今後も発展に期待が持てる地域であると考えております。第6次小山市総合計画も、平成27年度が最終年度となり、第7次小山市総合計画が策定中だとは思いますが、市では間々田地区の都市計画についてどのように考えているのか、お伺いします。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。                  〔福田江津丈都市整備部長登壇〕 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまのご質問にお答え申し上げます。  小山市では、国が進める地方創生と連動して、人と企業を呼び込む施策を積極的に推進しており、特に間々田地区においては、JR間々田駅を有する小山市の南の玄関口として発展すべき地域として位置づけ、整備を進めております。具体的には、国土交通省の社会資本整備総合交付金などを導入し、平成17年度の間々田駅東西自由通路及び駅舎内のエレベーター設置に始まり、平成18年より第1期間々田駅周辺地区都市再生整備事業、平成23年より第2期整備事業を推進し、東西の駅前広場や公衆トイレの整備、駅東口の駐輪場整備、間々田市民交流センターしらさぎ館、車屋美術館、小原公園、乙女河岸周辺整備などを計画に基づき整備をしております。  また、国道4号のみに依存していた小山市街地・間々田地区・野木町間の連携強化のため、都市計画道路3・4・7号小山野木線の整備を進めており、小山市施工分の粟宮工区及び平和工区につきましては、一部を除き、平成27年度に完成する予定でありまして、県施工区間を含め開通した折には、沿線地区の活性化のみならず、国道4号の日常的な交通渋滞の緩和等が図られるものと考えております。  一方で、間々田地区には、まだ狭隘道路の整備や未整備の都市計画道路など課題もございますが、平成17年に施行した小山市地区まちづくり条例に基づいて、まちづくり研究会が3団体、まちづくり推進団体が10団体組織され、活発にまちづくり活動を実践していただいておりますので、団体の皆様との協働により、課題の解消に向けた取り組みをしてまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ありがとうございます。間々田地区の面的整備、線的整備が進んでいるわけですが、その中で以前も質問しましたが、小山野木線について、その沿線土地利用についてお聞きします。郊外部の主要幹線道路の沿線の土地利用については、自動車交通によるさまざまな利活用の形態があります。前回の答弁では、生活利便施設を含めた住宅地の計画として面的整備を考えているとのお話でした。小山野木線は、国道4号にかわる小山市中心部と野木町を結ぶJR宇都宮線の東側の幹線道路として大変重要な道路であります。土地利用上も商業施設を計画できる都市計画が考えられます。  そこで、今申し上げたとおり、沿線の土地利用についてお伺いします。小山野木線の西側については線引きされており、用途地域の指定がありますが、一部東側の区域については市街化調整区域ですので、開発や土地利用に制限がありますが、市としてはどのような沿線の土地利用を考えているのか、お伺いします。 ○関良平議長 答弁、福田都市整備部長。 ◎福田江津丈都市整備部長 ただいまの再質問にお答え申し上げます。  都市計画道路小山野木線は、都市の骨格を形成する国道4号を補完する主要な幹線道路であり、開通した折には、小山市と野木町を結ぶ重要な都市幹線道路として沿線地区の活性化のみならず、国道4号の日常的な交通渋滞の緩和等が図られるものと考えております。小山野木線の一部は、市の進める粟宮新都心構想の区域に存し、区画整理組合立ち上げに向けた詳細な検討を進めるため、本年10月5日に関係権利者による粟宮新都心第1土地区画整理組合設立準備会が結成され、今後さらに沿道利用についてポテンシャルが高まってくるものと考えられます。また、平和地区など沿道については、住環境を守るための地区計画を策定している地区もあることから、土地区画整理事業の進捗状況や他の沿道地域における地区計画の導入など、地区の状況を見ながら自治会やまちづくり団体の皆様との協働により、地区の発展に寄与するような用途地域の見直し等についても検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○関良平議長 15番、篠﨑議員。                  〔15番 篠﨑佳之議員登壇〕 ◆15番(篠﨑佳之議員) ありがとうございます。間々田地区の整備につきましては、現在行われている第2期間々田駅周辺地区都市再生整備計画事業が5カ年事業の最終年となり、4月の都市再生整備計画事業の制度改正により、基本的に1自治体1地区が対象ということで、社会資本整備交付金の減少と相まって、進捗の進捗に影響が出ることは避けられません。継続中の事業もありますし、先ほどお話ししました粟宮新都心のことや各まちづくり構想の実現に影を落とすかもしれません。今後総合計画にある将来像実現のため、しっかりとした取り組みをお願いします。  以上で私の質問を終わりにします。ありがとうございました。 ○関良平議長 以上で、15番、篠﨑佳之議員の一般質問を終わります。 △延会について ○関良平議長 お諮りいたします。  本日の会議はこれにて延会したいと思いますが、ご異議ございませんか。                  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○関良平議長 ご異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて延会することに決しました。 △次会日程の報告
    ○関良平議長 あすは午前10時から本会議を開き、本日に引き続き市政に対する一般質問及び各議案に対する質疑並びに委員会付託を行います。 △延会の宣告 ○関良平議長 本日はこれにて延会いたします。  大変ご苦労さまでした。                                      (午後 3時18分)...